進む羽田空港の国際線化 いつ・なぜ始まったのか 以前は「羽田は国内 成田は国際」
羽田に移管も意外と成田が好調なワケ
成田空港が活路を見出したのは、LCC(格安航空会社)とインバウンド需要です。
2011(平成23)年に設立されたジェットスター・ジャパンや、のちのバニラエア(2019年ピーチと合併)となるエアアジア・ジャパン(現在運航されている同名の会社とは別法人)などのLCCは、成田空港に本社を置き、拠点空港としています。2015(平成28)年には、LCC専用となる成田空港第3ターミナルが運用開始されています。
LCCの参入で本来「国際線優先」だった成田空港から、LCC2社が日本各地へ国内線航空便を飛ばすようになりました。同空港を運営するNAA(成田国際空港)によると、羽田空港が国内線メインだった2009(平成21年)、成田空港においては1日あたり約40回の国内線航空便が発着していましたが、2019(令和元)年には、その3倍強となる約150回まで伸びているとのことです。
また、近年の訪日外国人による日本来訪ブーム「インバウンド需要」も、成田空港の発展を後押ししています。加えて、枠が限られている羽田空港に比べると、就航のハードルが低い成田空港は、日本の首都圏に参入したいと考える海外航空会社からオファーが多いことも注視すべき点でしょう。
なお、成田空港でも拡張は計画されています。2020年3月現在、同空港の滑走路は2本ですが、2028年をめどに、そのうちの1本が1000m延伸されるほか、3本目の滑走路が増設される見込みです。
【了】
昔、成田空港反対派は「廃港」などといっていた。しかし新型肺炎の蔓延による航空重要減が続けば、羽田とは貨物と旅客で住み分けが可能だったりして。少なくとも、不安全が噂される羽田への陸側からの侵入ルートを運用するのは取り止めてもらいたい。
記事中に「羽田空港」の正式名称である「東京国際空港」や運営である「東京国際空港ターミナル株式会社」などは書かなくて大丈夫なのですか?