異性が隣に来る/来ない 高速バスの座席指定 どう決まるのか? 男女でエリア分けも

「あとから座席を決めるシステム」大きなデメリットも

 予約時に座席番号を決めないシステムは、便利なことが多い半面、デメリットもあります。乗車前に、号車番号や座席番号を乗客に伝える「乗車受付(チェックイン)」が必要になるのです。

 乗客はそれら情報を知らぬまま乗車地へ集まり、乗車時に自分の名前を伝えて「〇〇さんは……〇号車の〇番の席です」と案内されるのが一般的です。老舗バス事業者のシステムでは、予約確認メールや乗車券に号車番号、座席番号が明記されているので、乗車改札が短い時間で終わるのとは対照的でしょう。

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YCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)の案内標示。「乗り場」が書かれる便と、「集合場所」が書かれる便とがある(2020年3月、成定竜一撮影)。

 多くの新規参入事業者が、かつて「高速ツアーバス」という形態(募集型企画旅行という形態を採りながら、実質的には都市間移動サービスを提供するもの)で運行していたころは、旅行会社のスタッフが乗車受付を担当し、運行を担当する貸切バス事業者の乗務員は乗車改札などを行っていませんでした。当時、高速ツアーバスの集合場所は新宿や東京駅、梅田といったターミナル駅やテーマパーク周辺が中心で、旅行会社が「センディング・スタッフ」と呼ばれる受付スタッフを配置し、バスが到着する少し前から受付を行っていました。

 しかし、「高速ツアーバス」が制度のうえで乗合バスに一本化された現在では、新規参入事業者でもバス乗務員自身が乗車受付を行うほうが多くなりました。このため、「バスタ新宿」などのバスターミナルで乗車完了まで時間がかかる傾向にあるほか、続行便が設定されている際に、途中停留所からの乗客は自分が何号車かわからなくて不安なまま待つことになるなど、改善が必要な点もあります。

【写真】高速バスの「女性専用席」

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コメント

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2件のコメント

  1. 一般乗り合い事業で認可を受けておきながら空席を男性に売らないとか完全な法律違反だろ
    属性は個人では選べない生まれ持った性別だろが
    これを差別と言わず平然と区別と言う事業者は廃棄しろ!

  2. 女性に優しい企画、のように宣伝しつつLGBTには何の配慮もしていない会社って多いですよね。