EA-18G「グラウラー」が成功 「電子戦機」は有人・無人のハイブリッドになる?

電子戦機を無人機化したいもっともなワケ

 電子戦機には、味方の航空機の後方から強力な電波を発信して、敵のレーダーや通信を妨害するタイプもありますが、EA-18Gは味方の戦闘機部隊などと行動を共にすることから「エスコートジャマー」と呼ばれています。

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敵のレーダーサイトや無線通信施設を攻撃できる「AARGM」対レーダーミサイル(竹内 修撮影)。

 エスコートジャマーは敵からすれば目の上のたんこぶのような存在であり、最優先で排除する必要があります。EA-18Gは戦闘機のF/A-18Fと飛行性能がほとんど変わるところはなく、自衛用にAIM-120「AMRAAM」空対空ミサイルも搭載できるため、過去に実用化された電子戦機に比べて撃墜されにくくなっていますが、万が一撃墜された場合には、パイロットと電子妨害装置を操作する電子妨害士官の身に危険が及ぶことには変わりありません。

 アメリカ海軍はEA-18Gの自律無人飛行実験の目的について、「EA-18Gとその原型機であるF/A-18E/F『スーパーホーネット』が、無人航空システムとして戦闘任務が行なえることを実証するため」との抽象的な説明しかしていない一方、ボーイングで有人航空機と無人航空機を協働させるプロジェクトのリーダーを務めるトム・ブラント氏は「生存性向上を実現する可能性があります」と述べています。

 このことから、今回の実験は電子戦機の運用効率の向上と共に、電子戦にともなう味方人員の危険を低減する可能性を探ることを目的にしたものなのではないかと、筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【写真】「グラウラー」の前任機「プラウラー」

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