大変身した私鉄車両 近江鉄道220形 プラモデルのように元西武の電車を改造

まるでプラモデルのような改造で生まれた近江鉄道220型電車

 近江鉄道の220形電車も、そんな同工場の“作品”のひとつ。1991(平成3)年から6年かけて、毎年1両が作られました。この車両のすごいところは、その製造方法です。古くなった車両の土台にあたる「台枠」に、自社で廃車にした別の車両の走行機器や、西武で廃車された車両の側板を取り付け、新しく造った前面部分と”合体”させました。

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近江鉄道220形電車は、営業運転から引退した後も工事用車両を牽引するために1両が残っている(伊原 薫撮影)。

 一方で、台車やブレーキ装置はこれまで同社になかった新型を採用したほか、車体が短いため設置が難しかったクーラーも、特殊な方法を採用することで搭載を可能にしました。このように、まるでプラモデルのような手法を取ることで、より利用しやすく、またメンテナンスしやすい車両を導入できたのです。

 220形は運転台が両端にあり、1両でも運転が可能なことから重宝されましたが、老朽化により2015(平成27)年には旅客を乗せての運転を終了し、現在は1両を残してすべて廃車されました。

【了】

【写真】近江を走る西武時代と同じ「黄色い電車」

Writer: 伊原 薫(鉄道ライター)

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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