ミキサー車 なぜグルグル回ってるのか? 通常毎分1.5回転 だが高速毎分13回転もできる
ミキサー車の後部のドラムは、積載物である生コンクリートを運んでいるあいだ、絶えず回り続けています。生コンの特性によるものですが、じつは回転スピードなども状況に応じて異なります。どう使い分けられるのでしょうか。
ゆっくり回るミキサー車のドラム 早く回すときも
生コン(生コンクリート)を運ぶミキサー車、それを積載する後部の大きなドラムは、エンジンから動力を得ており、生コンを運んでいるあいだ、絶えず回り続けています。もちろん、それには理由があります。
コンクリートはセメントや砂、砂利、水などを混ぜて作りますが、ドラムを回し続けていないと、それらが分離してしまうのです。また、時間が経つと生コンが固まり品質が損なわれるため、工場で製造されてから現場まで、90分から120分以内(外気温により異なる)に輸送するという決まりもあります。「生コンクリート」というだけあって、まさに「生もの」というわけです。
ミキサー車などの特殊車両を製造・販売する極東開発工業(兵庫県西宮市)によると、多くの場合、ドラムの回転スピードは1分間に1.5回転ほどだそうですが、これを13回転という高速で回すこともあるそうです。
というのも、多くのミキサー車は、生コンを攪拌(かくはん)しながら運ぶだけでなく、ドラムに材料を入れ、そのなかで生コンを作ることも可能で、その際に早いスピードでドラムを回すのだといいます。
フライホイルPTO、つまりはミッションから取り出す遮断式のPTOとは異なり走行中でも荷台の機構を優先しなければならないミキサー独特のエンジン直結の方式
ミキサーでお馴染みのカヤバ工業など先陣切ってアイドルストップに対応した調整回転式など様々あります。
因にミキサーのドラムも容積で積載を算出すればダンプカー番号を取得して砂利の運搬もできます。
但しこの場合に注意しなければならないのは重心がダンプカーより高くなることです、