新型コロナ影響 海外で「航跡でメッセージを描く」がトレンド化? 3月後半で4件発生
新型コロナウィルスの影響をうけ、ヨーロッパを中心に個人所有機などのパイロットが、自機の飛行ルートでこれにまつわるメッセージやイラストを次々と描き出しました。スケールの大きな「空の上の落書き」を見ていきます。
3月後半に4件発生の「飛行ルート」でのメッセージ
新型コロナウィルスの感染拡大により、世界中の政局が混迷しています。そのようななか、航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、おもにヨーロッパにおいて航空機の航跡を用い、これにまつわるメッセージやイラストを描く行為が、3月後半に少なくとも4件、相次いでいます。
この行為が最初に見られたのは、オーストリアです。同国の個人所有機が現地時間3月17日、高度1000フィート(約304m)から3000フィート(約914m)上空でおよそ24分かけ、飛行ルートで「家に留まれ」を意味する「STAY HOME」の文字を描いています。同国では当時、感染者が大きく増えており、このフライトが行われた17日には、国内の飲食店の営業を禁止しているほか、国民に外出を制限するなどの措置が講じられていました。
これに次いで、東ヨーロッパのモルドバ共和国にて現地時間3月19日、個人所有機が、約4000フィート(約1219m)から4500フィート(約1371m)の上空で約1時間にわたり、同国の公用語ルーマニア語で「家に留まれ」を意味する「STAI A CASA」の文字を描いています。モルドバでは、3月17日より非常事態を宣言しており、教育機関、ショッピングセンターなどの一部店舗が閉鎖されています。
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