東京メトロ 4月に入り利用率が前年比3~4割まで減少 「テレワークなどの効果」

朝ラッシュ時間帯の利用も減っています。

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東京メトロ線の利用状況(定期・定期外合計)の推移(画像:東京メトロ)。

 東京メトロは2020年4月23日(木)、政府が東京都に緊急事態宣言を発令して以降、平日の利用者が前年の3割から4割程度まで減少していることを明らかにしました。

 東京メトロの前年比利用率(定期・定期外合計)は、2月10日(月)から14日(金)までの5日間は99%でしたが、その後徐々に減少。政府が休校を要請して初めて迎えた週の3月2日(月)から6日(金)までは81%、緊急事態宣言発令(7日)の日を含む6日(月)から10日(金)までは44%、翌週の13日(月)から17日(金)までは31%にまで落ち込んでいます。

 朝ラッシュ時間帯(7時30分から9時30分まで)の利用も減少しています。前年と比べた増減率(定期・定期外合計)では、3月2日(月)から6日(金)までがマイナス20%、1か月後の4月6日(月)から10日(金)までがマイナス52%、最新の4月13日(月)から17日(金)までがマイナス68%です。

 時差通勤の呼びかけにより、定期利用については朝ラッシュの前(6時30分から7時30分まで)や後(9時30分から10時30分まで)の時間帯は、3月下旬まで対前年で増加を見せていましたが、4月に入ってから減少に転じています。定期外利用については、朝ラッシュの前後時間帯とも概ね減少しています。

 東京メトロでは、新型コロナウイルス感染症の感染予防に向けて、エスカレーターのベルトや券売機、電車のつり手や手すりなどのアルコール消毒液を用いた清掃をはじめ、車内換気、トイレへの石けん設置、ハンドドライヤーの使用中止、一部駅窓口の飛沫感染防止用ビニールシート設置などが行われています。

 同社は朝ラッシュ時間帯の利用減少について「テレワークやオフピーク通勤・通学等の効果が表れています」としており、引き続きの協力を呼びかけています。

【了】

【一覧】朝ラッシュ時間帯の利用も減少進む

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