「大量に建造された潜水艦」3選 WW2期から現代まで 最多建造はやっぱりドイツ製

潜水艦は水上艦艇に比べて建造に高度な技術が必要といわれます。そのため潜水艦を自前で開発から建造まで一貫して行える国は限られるなか、技術の塊ともいえる潜水艦を空前の規模で大量生産した国がありました。

史上最多の量産数を誇る潜水艦

 21世紀の現代、安全保障において潜水艦は無視できない存在になっています。日本も海上自衛隊の潜水艦戦力を拡充しようとしているさなかで、2020年4月現在、練習潜水艦を除くと20隻を運用しています。

 過去には、単一の艦型で3ケタの建造数を誇る潜水艦が各国にありました。世界に目を向けた際、どれだけ潜水艦が建造されていたのか、「史上最多」、「第2次世界大戦後最多」、「原子力潜水艦最多」の3項目で見ていきます。

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1941年にイギリス海軍が拿捕した「Uボート」VII C型潜水艦のU-570(画像:帝国戦争博物館/IWM)。

 史上最も多く建造された潜水艦は、第2次世界大戦中のドイツ海軍にあります。ドイツの潜水艦は「Uボート」の名称で比較的有名ですが、そのなかでも中心を担ったのがVII C型潜水艦でした。

 VII C型は、改良型のVII C41型と合わせて1940(昭和15)年から1945(昭和20)年までの5年間で665隻が建造されました。この数は潜水艦として最多だけでなく、戦艦や空母などの水上艦を含めた軍艦全体で見ても史上最多です。

 VII C型は、潜水艦としては小ぶりで、浮上時の水上排水量は761トン、潜航時の水中排水量でも865トンです。同時期の日本やアメリカなどの潜水艦が水上排水量で1000トン以上、水中排水量だと2000トンを越えていたのと比べると差は大きく、艦形が小さい分、乗員数も約40名と、日本やアメリカの潜水艦乗員数と比べて3分の2から半分程度でした。

 ドイツは大量建造を可能にするため、工場であらかじめ組み立てておいて、造船所ではそれをつなぎ合わせる形で工期を短縮するブロック構造を大々的に取り入れ、部品の共通化も進めました。このような建造方法により短期間で数をそろえ、北大西洋にてイギリスやアメリカの艦船に対し猛威を振るったのです。

 損失も多く、建造された665隻のうち510隻が戦没し、終戦時には戦勝国への引き渡しを拒否して60隻弱が自沈しています。

【写真】潜水艇を収納できるアメリカ海軍の原子力潜水艦

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