ボーイング747「ジャンボ」はどのような進化を遂げたのか 最初期モデルから見比べる

日本でもかつて主力級の活躍をしていた「ジャンボジェット」ことボーイング747シリーズは、ボーイング社のなかでもロングセラー機です。最初期のモデルから現在の最新モデルまで、どのような進化を遂げたのでしょうか。

迎えた「ジャンボ」晩年 その裏で開発された一層巨大な新モデル

「ハイテクジャンボ」と呼ばれたボーイング747-400型機は、シリーズのなかでもベストセラー機となり、派生型を含めると700機以上の売り上げを記録しました。

 しかしその後徐々に、ボーイング777型機など「ジャンボ」と同じくらいの座席数をもちながら、エンジンが2発でより燃費のよい双発モデルが台頭するなど、航空業界のトレンドが変わってくると、「ジャンボ」の全盛期は過ぎ去ります。

 そうしたなか生まれたのが、「ジャンボ」シリーズの最新モデル、747-8型機です。この最大の特徴は、なによりその大きさでしょう。たとえば基本的に全長が70.66mだったそれまでの「ジャンボ」とくらべて、747-8型の全長は76.25mと一層、大型化しています。ちなみに航空会社が保有する旅客機のなかでは、その全長は世界最大です。

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ルフトハンザ航空のボーイング747-8型機(2019年5月、伊藤真悟撮影)。

 747-8型の主翼には、先端が少しだけ反りあがった、新設計のものが装備されています。コックピットは、747-400型機のパイロットがそのまま操縦できるよう同じスタイルのものを導入、その一方で客室は照明にLEDを採用しているほか、手荷物の収納スペースをさらに大きくするなどの改修がされています。これはボーイングの現主力機である、787型機などの技術や仕様を生かしたものです。

 とはいえこの747-8型機は、もちろん海外の航空会社が旅客用を飛ばしてはいるものの、製造機数も貨物型の方が多く、この型式で最初に受注があり開発されたのも貨物型と、どちらかというと貨物機として導入されるケースが多いようです。2019年にボーイングは「ジャンボ」シリーズの旅客型について、今後、製造する見込みが薄いことを明らかにしています。

 また、海外の航空会社で使われている「ジャンボ」シリーズの旅客型についても、747-400型機を中心に、近いうちに退役させる方針を明らかにしている航空会社が見られます加えて現在、世界中で感染拡大が続く新型コロナウィルスの影響を受け、その退役を早めると発表する会社もあることから、今後はますます乗るのが難しい貴重な存在となるでしょう。

【了】

【写真】「クラシック」と「ハイテク」 B747コックピットを比較

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コメント

1件のコメント

  1. >アッパーデッキと垂直尾翼の距離について、近いほうがより効率の良い飛行につながると判明します。

    垂直尾翼ではなく、主翼(の付け根)。この二つが重なる様にするとエリアルールが改善されて、高亜音速での抗力が低下する。難しい事を書く必要はないのだろうが、嘘は書かないで欲しい。(その為には難しい事も知らないといけないのだけど。)

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