国内線 定期旅客便搭乗率トップ「成田~関西線」 90%超の記録も…なぜ?

ライバル多いこの路線で90%近い搭乗率 なぜなのか?

 ジェットスター・ジャパンの広報部は、成田~関西線が高い搭乗率を維持し続けている理由を次のように説明します。

「搭乗率はあくまでも需要と供給量のバランスの結果なので、搭乗率の高さがそのまま良い、悪いに直結するわけではありませんが、成田~関西線は、関東と近畿地方を行き来する人口が、非常に底堅いことに強みがあると考えています。そのようななか、LCCのリーズナブルな運賃という要素、また空港アクセスの改善などに取り組んだことで、新たな需要を生み出したことがこの搭乗率につながった一因ではないかと思います」

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ジェットスターと双璧をなす日系LCC、ピーチの飛行機(2019年、伊藤真悟撮影)。

 たとえば成田空港においては、東京駅から1000円で乗れる直通高速バスも分刻みで運行しているほか、鉄道では2019年、成田スカイアクセス線の運行本数が1.4倍に増加するといったように、その交通アクセスは以前より良好なものとなっています。このことから、関東と関西を行き来する際、選択肢のひとつにLCCが加わりやすくなってきているといえるでしょう。

 また同社によると成田~関西線は、LCCで多数を占めるレジャー需要だけではなく、ビジネス利用者が20%強と多めなのも特徴的といいます。さらに明確な要因とは言えないものの、両空港とも国際線のネットワークが発達していることから、訪日旅行者をはじめ利用者が乗り継ぎでこの路線を使うといったケースも考えられるのでは、とのことです。

 なお、6位から10位も関空~仙台線や成田~松山線などLCCの路線が並ぶ一方で、仙台~神戸線、羽田~神戸線もランクインしています。神戸空港発着路線はスカイマークの主力路線であり、搭乗率トップ10は後発の航空会社にとっての主力路線が多く入る結果となりました。

【了】

【最新版】国内線定期便 搭乗率トップ10

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