クルマのオイル交換値上げにつながる? 新型コロナで崩れる循環 廃油リサイクル業ピンチ
自動車ディーラーなどから廃オイルを回収する、廃油リサイクル業が危機に瀕しています。これまで買い取っていた廃オイルの処理費負担を呼び掛けており、オイル交換費などに価格転嫁される可能性も。新型コロナで社会の循環が崩れつつあります。
自動車業界の「黒子」廃油リサイクル業とは?
クルマのエンジンオイル交換などが今後、値上がりするかもしれません。というのも、その過程で生じる廃オイルを、自動車ディーラーや整備工場から回収しリサイクルする業者の団体である全国オイルリサイクル共同組合が、2020年5月現在、その処理費用を回収先に負担してほしいと呼び掛けているのです。
通常、エンジンオイルや潤滑油などの廃オイルはリサイクル業者が買い取り、再生オイルとして販売、おもに工場で使われる産業用重油の代替燃料になっています。しかし、新型コロナウイルスの影響もあり原油価格が下落し、再生オイルの需要が急減しているといいます。
「3月と比べても産業用重油の価格が半分程度にまで落ち込んでいます。再生オイルはそれよりも価格を下げざるを得ないため、地域や事業者によって状況は異なるものの、このままいけば原価割れになる可能性があります」(全国オイルリサイクル共同組合)
関東地方のある自動車整備工場の経営者も、廃オイルの買い取り価格が下がっているといい、「もし逆に処理費用を負担するとなれば、何らかの価格転嫁をする可能性がある」と話します。
新型コロナで重油の消費量が減っている、と言う記事ですが、間違っていると思います。重油の大口消費であった大型貨物船で、SOx規制に対応したSOxスクラバー搭載が間に合わない(あるいは、非搭載で燃料転換を選択した)大型貨物船(=ほとんどが重油を燃料に使っている)は、2020年1月1日より全世界的に、重油を燃料に使う事ができなくなり、割高な軽油を燃料に使わざるを得なくなった事で、重油の消費量が減っています。
正確に表現すると、2019年末までの現状の高硫黄(硫黄分3.5%以下)燃料油を、2020年始から低硫黄(硫黄分0.5%以下)の規制適合油へ燃料を切替える必要がある。
先程のコメントで、重油→C重油、軽油→A重油、の方が正確かも知れません。新規に記事を書く時は、精査して下さい。