知ってる? セグウェイが公道を走れないワケ 原付登録も無理 五輪の警備に活用期待も…

立って乗る電動の乗りもの、セグウェイが開発されて20年近くが経ちます。公道走行が多くの国で可能ですが、日本ではいまだ「実証実験」という形でしか認められません。いまの日本の法律では、原付登録すら絶対に無理な状況です。

二輪でも「二輪車」に絶対当てはまらないワケ

――様々なタイプの電動モビリティが、保安部品を取り付けたうえで原付として公道を走れるようになっていますが、セグウェイはなぜ難しいのでしょうか?

 まず法律における「二輪車」の定義が、「タイヤが前後についているもの」とされており、ふたつのタイヤがステップの左右についているセグウェイは該当しません。このほか公道を走れる要件として「物理的な制動装置があること」とされているのですが、モーターの制御により進行、停止するセグウェイの場合、ブレーキなどで物理的にタイヤの動きを止めると、転倒してしまうのです。また、セグウェイの最高速度は20km/hではあるものの、モーターの出力が、原付の枠を超えてしまいます。

――世界的にも、セグウェイは公道を走れないケースが多いのでしょうか?

 いえ、公道を走れないのは日本とイギリスくらいです。当初は多くの国でNGだったものの、それを規制する法的根拠もないケースが多く、認められていきました。ドイツでは6000kmの実証実験を経て、安全性が認められたことから法改正が実施され、歩道を走れるようになっています。

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成田空港ではセグウェイが警備に使われている(画像:Varitz Virangkur/123RF)。

 日本でも、当初は限られた「特区」でしか公道走行の実証実験もできませんでしたが、いまは全国で可能になるなど、緩和されてきてはいます。ただ公道を走る場合、車両の前後にインストラクターを配置して、何かあった際の安全を確保することも求められるため、現状では公道走行が認められたエリアだとしても、たとえば警備員がひとりで巡回するといったこともできません。このため、東京都では国家戦略特区制度を活用して、法人用途に限りひとりでの運用ができないか議論されており、これが実現すれば、用途は大きく広がるでしょう。

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