「いつも以上の活躍」願いたくない 東京メトロ豊洲駅の「扉の奥」 静かに眠る&動く
多くの利用者でにぎわう東京メトロの豊洲駅。その駅構内には、それ以上にぎわわないことが望まれる場所があります。またその駅事務室の柱にあった扉を開けると、「存在感を示してほしくないもの」もありました。
豊洲駅 何気なく存在する扉の奥にあったのは…
東京メトロ有楽町線の豊洲駅(東京都江東区)。2018年度の乗降人員は1日平均22万7384人で、東京メトロ全179駅のうち、新宿駅に次ぐ第7位の多さです。
そんな、多くの人々が日々利用している東京メトロ豊洲駅には、その日常よりにぎわわないことが望まれる場所があります。
新型コロナウイルスの影響があったとはいえ、まだおおよそ普段通りの風景が広がっていた2020年3月の平日午後、利用者の主たる同線から外れている豊洲駅地下構内のその場所は、とても静かでした。「講習室」とある扉の向こうに入ると、そこには「簡易マット」「救護用品」「非常用飲料水」などと書かれた段ボール箱などが。
東京メトロでは、2011年に発生した東日本大震災の教訓から、地震発生時の帰宅困難者対策として、そうした際、利用者に駅構内の安全な場所で一時滞在してもらうマニュアルを整備。このための備蓄品として、東京メトロが管理する全170駅に合計およそ10万人分の非常用飲料水、アルミ製簡易ブランケット、簡易マット、携帯用トイレ(小便用)と3万人分の簡易トイレ(大小便兼用)、約1.2万本の簡易ライトを配備しているとのこと。
また非常照明器具として、充電式停電対応非常灯(駅に全930台)、電池式ランタン(駅に全1200台)、ヘッドライト(駅に全1500個)を用意しているそうです。
この活躍する機会がないとよい備えは、東京メトロのおおよその駅にあるものですが、豊洲駅にはこのほかにも、変わらない毎日が望まれる、「存在感を示してほしくないもの」がありました。
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