「いつも以上の活躍」願いたくない 東京メトロ豊洲駅の「扉の奥」 静かに眠る&動く

東京メトロ豊洲駅事務室の柱にあった「扉」 開けてみたら…

「存在感を示してほしくないもの」があるのは、忘れ物の取り扱いなども行っている、東京メトロ豊洲駅の事務室。柱に設けられた扉を開けると、内部にコンクリートの柱があらわれ、数字の表示された機器が取り付けられていました。地震計です。

 東京メトロでは防災対策として、沿線6か所に設置した地震計とあわせて、36か所に「エリア地震計」を設置しており、豊洲駅にあるのはそのエリア地震計のひとつです。

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豊洲駅の事務室内、コンクリート柱に取り付けられていた地震計(2020年3月、恵 知仁撮影)。

 エリア地震計は半径3kmをカバーしており、東京メトロ沿線6か所の地震計とあわせて多数のエリア地震計を設置することで、実際の揺れをよりピンポイントで計ることが可能。仮に広域では揺れの大きな場所があったとしても、ある地域では揺れが小さかったことがエリア地震計で判明すれば、その地域の線路点検が、時間を要する歩行ではなく、列車の注意運転でOKになります。つまりエリア地震計により、運転再開までの時間が短くなるのです。

 なお東京メトロでは、これらのほか、地震の備えに気象庁の緊急地震速報も取り入れた早期地震警報システムを構築しており、震度5弱以上を予測あるいは実測したときは、全列車を自動的に緊急停止させる(ATCを使用)といった措置がとられるそうです。

【了】

【写真】活躍が望まれない豊洲駅「扉の奥」

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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