ブルーインパルスも機数が減った! そろそろ考えようか空自T-4練習機の「後継」
事態はかなり深刻 T-4練習機はもう限界なのか?
T-4は1988(昭和63)年の運用開始から30年以上が経過しており、エンジンを整備しても規定どおりの出力を得られない場合があることから、エンジンの組みなおしや部品の配列変更などを行なって使用されているとも報じられています。
現代の軍用機は、運用開始から30年以上、経過している機種は珍しくありません。また、T-4にはまだ運用寿命の残された機体が多く、早急に更新は必要であると言い切ることもできませんが、時事通信の報じた通りの運用が行なわれているのであれば、後継機導入も検討すべきだと筆者(竹内修:軍事ジャーナリスト)は思います。
T-4は飛行性能だけで見れば、他国のジェット練習機と遜色ありませんが、運用開始から30年以上が経過した現在の航空自衛隊にフィットしなくなりつつあるとも筆者は思います。
航空自衛隊は2020年6月の時点で、F-35、F-2、F-15、F-4EJ改の4種類の戦闘機を運用しています。F-35AとF-2は液晶ディスプレイなどを多用した「グラスコックピット」と呼ばれる近代的なコックピットを採用しており、201機を保有しているF-15のうち、能力向上改修を受けて今後も長期に渡って運用される機体は、改修の一環としてグラスコックピット化される見込みとなっています。
1980年代前半に開発されたT-4のコックピットは、アナログ計器の並んだ、現在の基準から見ると古めかしいものです。基本操縦訓練には十分対応できますが、F-2や今後導入が進むF-35A/B、グラスコックピット化される可能性が高いF-15、そしてF-2を後継する次期戦闘機の戦闘機操縦課程訓練で使用するには、能力不足の感があることは否めません。
T4練習機は、グラスコックピット化して再生産するべきと思います。
防衛装備全体の維持費用の増加が激しすぎます。
新しいもの欲しさに同調するのではなく
調達コストの低減だけでなく、修理部品、保有支援機材の有効活用、整備の教育ロスを考えると
練習機等2線級の装備は、使い慣れたものを改良し続けることが重要だと考えます。
その中で、シュミレーション機能、他機種への転換用ソフト等、必要に応じてソフトのアップデート余地を充分とり、徐々にアッデートすべきだと思います。
更に将来は、一部はエンジンを強化&データリンクを積んで軽攻撃機化し、スクランブルの負担を受け持っても良いのではと考えます。