ANA巨大機「乗客ゼロ」で空へ…なぜ? A380「フライングホヌ」 3か月振りのフライト
ANAが保有する総2階建ての旅客機、エアバスA380型機「フライングホヌ」、「ハワイの海」をイメージした2号機が、3か月ぶりに日本を飛び立ちました。ところがこのフライト、乗客はいません。なぜそれなのに飛ばすのでしょうか。
3機のA380「フライングホヌ」いまどうなっている?
ANA(全日空)が保有する総2階建ての旅客機、エアバスA380型機「フライングホヌ」が、2020年6月22日(月)、およそ3か月ぶりに飛行しました。
ANAは、2019年に日本の航空会社で初めてA380型機を導入し、成田~ホノルル線の主力機材として使用しています。同社のA380型機は、就航先のハワイにちなんだ「ウミガメ(HONU)」を外観にデザインした特別塗装が特徴で、そこから「FLYING HONU(フライング ホヌ)」という愛称がついています。2019年に「ハワイの空」をイメージした1号機、ついで「ハワイの海」をイメージした2号機が導入され、2020年には「ハワイの夕陽」をイメージした3号機が完成しています。
ところが2020年から世界中に広がった新型コロナウイルスの影響を受け、とくに国際線の航空需要が減退し、「フライングホヌ」1号機、2号機ともに3月25日成田着のフライトを最後に、定期旅客便の運用を外れています。なお3号機は、当初2020年前半にもホノルル線に投入される予定で、すでに塗装が完了した姿も報道陣に公開されていました。ところが新型コロナの影響をうけ、デビューが延期となっている状況です。
この日、成田空港で報道陣に離陸シーンが披露された「フライングホヌ」は、「ハワイの海」の2号機で、エメラルドグリーンをテーマカラーとしたものです。ところが、およそ3カ月ぶりとなるこのフライト、乗客数は「0人」です。なぜこのような運航が行われるのでしょうか。
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