ANA巨大機「乗客ゼロ」で空へ…なぜ? A380「フライングホヌ」 3か月振りのフライト

「乗客ゼロ」でも飛ばすもっともな理由

 ANAによると、このフライトは「いつでも次のフライトに向けて安全で安心して運航ができる状態を保つため」だといいます。

 航空会社の旅客機は、一定時期ずっと飛行をしないと、おおむね90日を目安に、整備作業に長い時間を要する「重整備」を行う必要が出てくるといいます。そこで、地上での整備作業に加え、一定期間内でテスト飛行をすることにより、重整備をせずとも、いつでも安全性の高い飛行ができる体制を整えているのです。新型コロナの影響が収束し、再投入が正式決定したとき、即座に対応できるように準備しているとのことです。

Large 200622 a38 02

拡大画像

成田空港を離陸するANAのA380型機「フライングホヌ」(2020年6月22日、乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、今後は1号機も、同様のテスト飛行が実施される予定です。ちなみに、こういったテスト飛行は、A380型機以外のモデルでも同様としています。

 この日のフライトは13時半すぎに成田空港を出発し、30分弱、千葉県の洋上を飛行したのち、14時すぎに成田空港へ戻ってきました。

【了】

【写真】すごい存在感!ANA「フライングホヌ」再び空へ!

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。