無知か死ぬ気か 首都高への危険な「誤進入」 ナビアプリに課題? 宅配業者も増加傾向
数字では掴めない実態 「出口から入る」も多い
――首都高への誤進入は、歩行者、自転車、原付のどれが多いのでしょうか?
年間400件から450件のうち、その約半数が原付です。誤進入は、入口から入ることもあれば、出口から入ることもあり、2019年度においては、85:15の割合で入口からが多いですが、原付の場合は入口からがほとんどです。
入口料金所で係員が保護するケースもある一方、ETCレーンをすり抜けて入っていくこともあり、これは明らかに故意です。お話した数値はあくまで、保護して調書がとれた範囲であり、料金所がないことが多い出口からの進入については、運よく捕らえられたものが全体の15%だったということになります。出口から入り、逆走で本線へ出て方向転換し、順走して最寄りの出口から出ていくケースもあれば、ずっと本線を逆走するケースもあります。
――なぜ入ってきてしまうのでしょうか?
もちろん故意もありますが、調書からは大きく4つのケースに分けられます。首都高だとわからずに入ってしまった「誤進入」のほか、「認知症」と「酒酔い」も多く、これらは正常な判断ができない状態です。もうひとつが「外国人」で、日本語がわからない、あるいは母国の交通ルールのつもりで入ってくるケースです。
たとえば以前、これは自動車でしたが、東池袋の出口から入り、都心方面へ延々11kmほど逆走して保護されるということがありました。夜間のため幸いにも事故は起きなかったものの、ドライバーは認知症でした。また繁華街に近い出入口からは、酒に酔って入ってくるケースが目立ちます。
ほぼほぼ無知な確信犯だろう。
特にスマホのナビゲーションではどこにいるかを確認するだけのシステムで、どの”道”にいるかどうかは確認していない。
だから妙な情報が出たと考える頭もない。
「自転車モードや原付モードの開発が難しい」とはシステム開発者の怠慢ではないか。
ヒューマンエラーを防ぐために必要とされることを理解しての発言とは思えない。
実際Webブラウザーで表示する地図サイトでも有料道路を通らない設定など普通にできるのだから、できない理由にはならない。