炎天下の空港で働くANA機「地上支援スタッフ」 新型コロナ禍の2020年版健康管理とは

新型コロナの影響が及ぶ最初の夏、飛行機の地上支援スタッフは「マスクありでは暑すぎる」環境で作業することになります。ANAは新型コロナ対策と暑さ対策を両立させた働き方をスタート。どのような取り組みがされているのか取材しました。

他人との距離が保てる場合は「マスクなし」

 ANA(全日空)が2020年7月2日(木)、飛行機の地上支援「グランドハンドリング」で働くスタッフの熱中症対策の様子を報道陣に公開しました。新型コロナウイルスの影響で、マスクの着用が必須となりつつあるなか初めての夏を迎え、感染予防策だけでなく熱中症対策を講じる必要もあります。

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ANAが公開した「グランドハンドリングスタッフ熱中症対策」の様子(2020年7月2日、乗りものニュース編集部撮影)。

 特に飛行機のそばで貨物の積み降ろしや駐機をサポートするグランドハンドリングスタッフにとって、暑さは大敵です。屋外でコンクリートの照り返しも強いことから、晴れた日の作業現場の体感温度は一層高くなります。

 そのような環境下で、状況によるものの、少なくとも30分、最長で2時間近く機側で作業することもあるといいます。加えて、新型コロナの影響で取り扱う貨物量も増加傾向でもあるとも。そのため、熱がこもるマスクをつけて作業した場合、別の危険性が生じる可能性があります。

 7月以降ANAグループは、グランドハンドリングスタッフが屋外で作業するとき、ほかの人と2m以上の距離を保てる場合には、マスクをつけずとも作業できるようにしています。もちろん打ち合わせなど、距離が近いときなどには着用を必須としています。

晴れ・屋外・照り返しの現場で温度を測ると…

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