「海を飛ぶ船」バリアフリーに 東海汽船 新ジェットフォイル「セブンアイランド結」の全貌

25年ぶりとなる新造ジェットフォイル「セブンアイランド結」が、東海汽船の伊豆諸島航路に就航します。船体を浮かせて航行する超高速性能はそのままに、船内は初めてバリアフリーに。島の生活を大きく変えたジェットフォイルが進化しました。

「令和のジェット船」その中身とは?

「セブンアイランド結」のもうひとつの大きな特徴は、ジェットフォイル初の「バリアフリー船」であることです。デッキから客室への通路は、車いすも通れるよう広く取られ、多目的トイレが設けられたほか、階段にはリフトも装備されました。なお港と船をつなぐボーディングブリッジにもリフトが設けられています。

 このほか、船の形や大きさ、2階建ての各フロアに客席が並ぶ船内の様子も、既存のジェットフォイルと大きくは変わりませんが、アナログだったコックピットの計器類はフルデジタル化されています。クジラやイルカといった海洋動物との衝突事故を防ぐためのソナーや、船体から動物が嫌がる音を発するというアンダースピーカーも備えているそうです。

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着岸する「セブンアイランド結」(2020年7月9日、中島洋平撮影)。

「セブンアイランド結」は、おもに東京~大島~利島~新島~式根島~神津島航路で用いられます。東海汽船は貨客船に加え、2002(平成14)年からジェットフォイルを同航路で運航していますが、東京~大島間はいまや、ジェットフォイルのシェアが8割近くを占めているといいます。

 また、ジェットフォイルの超高速性能と小回りの良さは、噴火や地震などの自然災害と隣り合わせの伊豆諸島において、島外への迅速な避難を可能にするといいます。そうした災害対応への有用性から、東京都も建造費の45%を補助するなどして、今回の新造に至りました。東海汽船の山崎潤一(「崎」は異体字)社長は、ジェットフォイルが島々の足として欠かせない存在になっているとしています。

【了】

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