人命救助に就くヘリはどんなルールで飛ぶの? 飛行高度に見る報道ヘリなどとの違い

ヘリコプターの飛行高度は法律でその最低高度が規定されていますが、災害救助の現場などではずいぶんと低いところまで下りているように見えます。そうした救助ヘリと、それ以外の報道ヘリなどでは、規定に明確な違いがありました。

救助活動でヘリは実際どの程度の高さを飛ぶの?

 人命救助活動などで使用されるヘリコプターの、つり上げ装置「ホイスト」のワイヤーは、長くても70m程度です。ワイヤーの長さに余裕を持たせることを考えると、救助活動を行える高度は最大でも50m程度になります。

 ただし、地上高(あるいは建物の屋上からの高さ)50mで救助作業を行うと、伸ばしたワイヤーを巻き取る作業に時間がかかり、濁流に飲まれそうな家屋から住民を確実に救助するには、高度を下げる必要があります。そのため、ホイストを使用して人命救助に向かうヘリコプターは、家屋の屋上の約20mから30mほどの高さをホバリングして救助します。

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捜索のため身を乗り出す警察官。この場合は「捜索、救助」に該当するため、最低高度以下で飛行することが可能(武若雅哉撮影)。

 なお、捜索や救助に向かえるヘリコプターは、「国土交通省、防衛省、警察庁、都道府県警察または地方公共団体の消防機関の使用する航空機」となっていて、そのほか国土交通省や警察庁などからの依頼または通報により捜索や救助を行う航空機も含まれます。

 ちなみに「ドクターヘリ」の場合、救助装置を取り付けた「救助を業務とするもの」である場合には最低飛行高度適用除外となりますが、それ以外の患者を空輸するための「ドクターヘリ」は、最低飛行高度を守る必要があります。

【写真】やはり赤かった消防庁のヘリ ほか

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