「空自15分全滅説」の根拠 航空基地に「掩体」なぜ必要? 現代戦の定石から機を守れ!

海外の空軍基地などでは当然のように見られる「掩体」、日本の航空基地などではほとんど見られません。これがなかったために、たとえばエジプト空軍は過去、とても苦い経験をしました。どういうもので、なぜ必要なのかを解説します。

「掩体」がなかったためにタイヘンなことになった過去の事例

 航空自衛隊の多くの航空基地には、2個飛行隊約40機の戦闘機が配備されていますが、掩体のない基地は、数発の爆弾さえあれば戦闘機をほぼ全滅させることが可能な状況にあります。

 一方、掩体において戦闘機を防御している場合は、こうした心配はほぼ無用になります。掩体は破片を無効化するため至近弾を防ぎ、一度に何機も失われる可能性を完全に防ぐことができます。掩体内部の戦闘機を破壊するには鉄筋コンクリートを貫通可能な「バンカーバスター」などを「直撃」させなくてはなりませんから、戦闘機40機を全滅させるには全弾直撃したとしても、最低40発が必要です。

 航空機が当たり前の存在になった20世紀以降、飛行場への奇襲攻撃は大規模な戦争においてほぼ必ず行われる作戦であり、しかもそれを事前に察知することは困難です。

 たとえば1941(昭和16)年、第2次世界大戦の独ソ戦においては、ドイツ空軍の奇襲攻撃によって1日でソ連空軍機2000機が地上で破壊されてしまいました。太平洋戦争では日本軍がフィリピンの航空戦力を、ほぼ1日で事実上の壊滅に追い込みました。さらに1967(昭和42)年の第3次中東戦争では、イスラエル空軍が1日でエジプト空軍機450機を地上撃破するなど、こうした例は枚挙にいとまがありません。

【写真】小松基地に残る旧海軍舞鶴鎮守府掩体壕

最新記事

コメント

8件のコメント

  1. しかもアラート掩体は前後素通しでそっちから爆風やミサイルがきたらどうにもならないオマケ付き(ToT)

  2. 敵基地破壊能力のようなことを言い出したのはそれでですか。先方からのミサイルの前には航空機などいくらあっても役に立たないということですか。周辺諸国の弾道を予測できないミサイルの配備で迎撃ミサイルもイージス艦も無駄になったのですっけ。

     松島基地に至っては津波に高価な航空機が何機も呑まれているし。

    • 何だぁ掩体だか変態だか知らねえけど、変態性なら負けてないね。俺マジ1日8回は平均でイけっから。なめてんのか、まじやってやんよ。

  3. いろいろとダメージコントロールに頭と心を向けない国家に「戦争」はできない。

  4. ゲリラ的に事前に破壊される可能性は?

  5. そもそも世界中の誰にも自由に自国の地図が閲覧できて基地の場所までオープン(写真撮影されまくり)の国じゃ、擬装設備など作ってもほぼ無意味なのでは?

    それなら今進めているF35空白運用の方がはるかに相手に脅威を与える。

    • 空白→空母

  6. バンカーバスターみたいな代物が存在する現代で、掩体壕の有無に何の意味があると言うのか

    その点においては掩体壕の有無に関わらず、条件はイーブンでしかない

    だから攻撃兆候のある敵基地に先制攻撃が可能となる事が抑止となる

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. 海自の最速艦艇が「主砲を撃ちまくる」珍しい映像が公開 最高速力は80km/h以上! 対空戦能力を披露
  4. 首都高の「高級外車」がトンネル内で大炎上! “火だるまになる”恐怖の一部始終を捉えた映像が公開 ドライバーに批判も
  5. 本数が7割も減った「地下鉄の新駅」今どうなっている? “祭りの後”の様子を見てきた 大多数の乗客は「1駅手前」で下車
  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」