路駐のクルマ気にせずスイスイ 「日本一快適」な新タイプ自転車レーン 今後増える?

自転車乗りには快適? 異論も

 東京都第六建設事務所によると、今回の方式が今後のスタンダードになるわけではないといいます。自転車レーンは場所ごとの実情に合わせ、交通管理者である警察と協議しながら整備しているとのこと。白山通りや牛込小石川線の路上駐車帯は以前から存在し、その需要もあることから、自転車レーンの外側(車線側)に移設する形で整備したのだそうです。

 いずれの区間も、道路の幅が広いからこそ可能だったといいます。既存の道路幅を拡げることなく整備したそうですが、一部、中央分離帯を削ってスペースを捻出した箇所もあるそう。

 ただ、この路上駐車帯を移設しての自転車レーンについては、異論もあるといいます。

 たとえば、自転車が通っているとき、駐車帯に停まっているクルマの助手席側の扉が開く恐れがある、駐車してから歩道へ移るときに自転車レーンを横断しなければならない、といったことに、危ないという意見があるとのこと。白山通りなどではこれまで事故は報告されていないものの、ほかで整備事例がほとんどないこともあり、動向を注視しているそうです。

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白山通りにて(2020年8月、中島洋平撮影)。

 ただし、路上駐車帯が移設された区間でも、バス停についてはやはり、自転車レーンに乗り入れて停車するようになっています。また、同じ白山通りでも路上駐車帯がない区間では、青い舗装の自転車レーンに乗り入れて路上駐車しているクルマも見られました。なお一部の交差点付近など、構造的に自転車レーンが延ばせず、途切れてしまうところもあるそうです。

 ちなみに、クルマが左折する際は原則的に、交差点の手前で道路の左端へ寄っておく必要がありますが、自転車レーンをまたぐべきか否かは、場所ごとに異なるといいます。路面標示にしたがって通行してほしいそうです。

【了】

【写真】左端は自転車レーン、路駐は道路の真ん中? 上から見た光景

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コメント

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2件のコメント

  1. 今はただの路駐スペースになっています。

    自転車通行帯に路駐している車は安全で、自転車通行帯を走る自転車がそれを避けて車道にはみ出さねばなりません。

    そもそも白山通りは駐車禁止です。

    如何に傍若無人でマナーの悪いドライバーが多いか、何故警察が取り締まりもせずに野放しにしているのか、ぜひ現在の白山通りの姿を取材してほしい。

  2. 自動車のマナーが叫ばれる中小石川後楽園の北側は、駐車スペース□終わった後に青い自転車レーンをふさぐ形で駐車している事を時々見ます。空いてるのだからお金払って停めてください。

    また、渋滞回避に新聞配達員(原付)で青い自転車レーン走ってましたからね。
    アルバイトとはいえ社名を背中に背負っているのだからプロとしルール守ってほしいですね。