数減らす205系が現役の相模線 実は「JR生まれの国鉄型」 他路線の車両とどこが違う?

新機能が搭載された205系 お下がりではない

 相模線の205系は、先頭車両の前面デザインが大きく変更されているのが特徴で、その見た目はほかの路線で使用されている205系とは異なります。また、客室内の保温性を向上させる観点から半自動ドアスイッチが設置されたり、車体の前面下部に線路上の障害物をはねのけるスカート(廃障装置)が当初から装備されたりするなど、設備やサービス面でも改良が加えられています。

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横浜線に転属した元 山手線の205系電車(2003年8月、伊藤真悟撮影)。

 2020年代の首都圏では、特急形車両を含めても国鉄型車両に乗れる機会が減っています。205系に限れば相模線のほか、武蔵野線や宇都宮線(主に宇都宮駅以北)、鶴見線など、その姿を見られる路線はそう多くありません。しかしこれら相模線以外の路線では、すでに新型車両への置き換えで数を減らしていたり、元々は別路線を走っていた205系を改造した、いわば「お下がり」だったりと、当初から在籍した編成はわずかです。

 一方で相模線は、独特なデザインなどは一見すると別形式と思いがちですが、導入当初から在籍するれっきとした205系です。なお、2021年には運行開始から30年を迎えますが、2020年8月現在、置き換え計画は発表されていません。

【了】

【写真】前面デザインが異なる205系は各地に

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コメント

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2件のコメント

  1. 毎日通勤で使う相模線が話題になるとは驚きです。この205系に変わったときは衝撃的でしたね。
    キハ30系の気動車でほんとに田舎くさかったですが、風景が一変しましたし。
    大学、社会人と毎日乗っていましたが、コロナ禍で在宅勤務になったので今は毎日自宅から眺めるだけになっています。いまは混雑していないですね。

    次はE131の2両編成(朝晩4両とか)になっちゃうのかな。

  2. 205系以前の201系で、廃車能力の飽和が危惧され、しかし電車はまだ増え続けそうな状況から、耐用年数の延長が画策され、それまでの車両より耐蝕性向上がはかられている。
    201系は一部機器のトラブルがあったり、所詮は普通の鋼製だったことから、延命工事が実施されたJR西日本のものももはや風前の灯火だが、205系は廃車分も海外に売却されるなど、長寿命の車両も多くなっている。