リアワイパーなぜ外しちゃうの? 残ったボルトにキャップ あるとカッコ悪い?

装備の有無も分かれるリアワイパー

 そもそもリアワイパーは、車検で必要なパーツではなく、特にセダンはついていないケースが多いです。一般的にセダンはリアガラスが傾斜していて、荷室も後ろに出っ張っているので、跳ね上げた水や泥もある程度防げるといえます。

 一方、ハッチバックやワゴンのようなリア全体が直立に近い形状の車種では、リアワイパーも備わっている傾向です。日本で初めてリアワイパーを装備したクルマもハッチバック車、1972(昭和47)年発売のホンダ「シビック」でした。

 そうしたなか、セダンも含め、ほとんどの車種にリアワイパーを標準装備しているのがスバルです。雨や泥、雪など、視界を遮るものを払拭して視界を確保することを「0次安全」という安全思想の大前提と捉える、その企業風土にも関係しているといいます。またスバル以外でも、寒冷地仕様のクルマでは、雪の払拭を考慮してリアワイパーを装備しているケースがあります。

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スバル「インプレッサG4」。セダンでもリアワイパーがつく(画像:スバル)。

 ただスバルも、一部スポーツカーなどでは軽量化を目的としてリアワイパーを装備しない場合があるほか、北米向けなどでは、セダンでリアワイパーを装着する慣習がないことなどから省略しているケースもあるといいます。

 オートバックスセブンによると「パフォーマンス向上を目的に軽量化を考える人は、100gでも10gでも軽くしたいでしょう。しかし一般の乗用車では、リアワイパーを外しても重量の変化は、ほぼ誤差の範囲です」と話します。

【了】

【写真】リアワイパーを日本で初めて装備したクルマ

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コメント

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2件のコメント

  1. 大型トラックが雨の日に水飛沫を上げて後ろで風と共に雨を巻き込む様が箱形車の後ろが汚れやすい理屈なんだけどね
    これがセダンだと風を受け流すのでリヤワイパーは装備されないね。
    船なんて尻がミニバンみたいな尻切れトンボじゃ水抵抗が増して燃費悪化だよね。
    だからセダンて理想なんだよ

  2. 使わないのにゴムがボロボロになって、新品付けるのが勿体ないからだよ。