ANAHDとポーラ「宇宙で使える化粧品」共同開発へ まさかのコラボに至った経緯
ANAHDとポーラ・オルビスホールディングスが、宇宙、地球と両方で使える化粧品を共同開発するプロジェクトを立ち上げました。宇宙旅行を可能にするという野望をもつANAHDが、「お肌トラブル」の解決に一肌脱ぎます。
2025年の宇宙進出を目指すANA HD
ANA(全日空)を傘下にもつANAホールディングス(ANA HD)と化粧品メーカーのポーラ・オルビスホールディングスが宇宙、地球と両方で使える化粧品を共同開発するプロジェクト「CosmoSkin」を立ち上げると発表。2020年9月11日(金)、これについてのオンライン記者会見が開かれました。
ANA HDはANAの航空会社事業のノウハウを生かし、LCC(格安航空会社)、アバター、ドローンと並ぶ新たな収益事業のひとつとして宇宙事業を検討するプロジェクトを2018年に開始。同社では、2025年以降に宇宙旅行を可能にすることを目指しており、現在宇宙輸送や衛星データ活用など新しいビジネスモデルの検討を進めています。
宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster2019」で、ポーラ・オルビスが提案したアイデア「美肌ウェルネスツーリズム」がANA HD賞を受賞したことから、今回異業種となる2社の共同開発がスタート。今後はポーラ・オルビスが地球と両方で使える化粧品を研究開発したのち、ANA機の機内で実証実験を行い、2023年の商品化を目指します。
ポーラ・オルビスによると飛行機の機内で実施されるのはその環境が「宇宙環境に近いといわれている」ためとのこと。現在の開発状況は、具体的な商品のコンセプトを決めている段階といいます。また、今回の開発は「宇宙」以外の局面にも応用できるとのことで、高齢化社会や、コロナ禍で行動が制約されるニューノーマルにおいても、健康の維持、増進に役立つものとしています。
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