タワーマン(元航空管制官)の記事一覧
Writer: タワーマン(元航空管制官)
元航空管制官。航空専門家。管制官時代は成田国際空港で業務に従事する。退職後は航空系ライター兼ゲーム実況YouTuberに。飛行機の知識ゼロから管制塔で奮闘して得た経験をもとに、「空の世界」をわかりやすく発信し続けている。新書「航空管制 知られざる最前線」(2024/5/28河出書房新社)
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「管制塔から光で誘導」は神ワザか? JAL便で生きた二重三重の対策 “無線途絶”実はけっこう多い
「無線交信が取れない状態で目的空港へ無事に到着」――JAL便で発生したアクシデントで、管制官はどのようにこの機を誘導したのでしょうか。航空交通のルールから読み解きます。
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羽田空港の旅客機接触 誘導路で発生もなぜ「滑走路閉鎖」? 実運用から考えうる判断の経緯
羽田空港の誘導路で出発機2機の接触事故が発生。このとき、誘導路で起こった事故にも関わらず、滑走路が閉鎖されました。なぜこのような判断に至ったのか、実際の運用やルールから見ていきます。
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なぜ? 羽田空港「旅客機の接触事故」で浮かぶ疑問 航空管制からすると“あるある”?
羽田空港の誘導路で旅客機2機の接触事故が起きました。その発生と対処において、疑問に思われるポイントがいくつかあります。航空管制のルール、そして過去に管制官として現場に携わった経験などから現場の裏側を解説していきます。
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「空の縦割り打破」→航空便数10%増可能に 進む国の一大プロジェクト「空域再編」とは
国土交通省では現在、とある超ビッグプロジェクトを進めています。それは全国に4箇所ある航空交通管制部の対応エリアを見直し、処理機数の向上を図るというもの。どのような仕組みで、これが実現するのでしょうか。
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管制官の選ぶ「神着陸」! ポイントは「降りた後」? 予測を覆す “挙動”と利点とは
一般的に「スゴイ着陸」といえば、安定性が高く、悪天候でもブレずに降りるような場面が想起されますが、実は航空管制官から見ると少し違います。見た目ではわかりづらい「神着陸」は、どのようなものなのでしょうか。
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パイロット「ワタシ、誘導路で迷子に…」実はあります! どんなときになるのか? 対策は?
空港で飛行機は、指定された滑走路や駐機場まで、航空管制官の指示のもと、誘導路という専用の道を通って向かいます。このとき、パイロットはどこを通って向かえば良いかわからなくなることもあるのです。
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中部空港に滑走路もう1本→発着数1.2倍…なぜ2倍にならない? 管制官からみるカラクリ
中部空港に新滑走路を建設する候補地を含む海域の埋め立てを承認され、滑走路が2本になると報じられました。ただし発着数は「1.2倍」。なぜ滑走路2本で単順に2倍にならないのでしょうか。航空管制のルールから、それを紐ときます。
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遭遇率0.03%!飛行機の「離陸後急停止」 遭遇機はその後どう動く? 管制官の視点から
飛行機はごくまれに、離陸滑走を開始したのちに、急停止することがあります。この機はその後、どうなるのでしょうか。確率にして0.03%の事態に遭遇した機体の「その後」を、航空管制官の立場から見ていきます。
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「羽田新ルート」初の時間外運用は正しかったのか? パイロットの判断 横たわる騒音問題
運用開始から1年が経過した「羽田新ルート」。米国の旅客機が初めて時間外運用を実施し、一部で再び議論の的になりました。騒音の問題に起因する運用時間のルールを犯した事象であったためですが、パイロットはどう判断したのでしょうか。