枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)の記事一覧
Writer: 枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)
1982年、埼玉県生まれ。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当し、2017年に退職。鉄道ジャーナリストとして執筆活動とメディア対応を行う傍ら、都市交通史研究家として首都圏を中心とした鉄道史を研究する。著書『戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団』(2021年 青弓社)で第47回交通図書賞歴史部門受賞。Twitter:@semakixxx
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都営新宿線から来る列車はなぜ「橋本行き」ばかり? 京王“行き先縛り”の謎 半世紀前の計画の名残!?
都営新宿線から京王線へ直通する列車のほとんどは、京王八王子や高尾ではなく、京王相模原線の橋本へ向かいます。なぜでしょうか。
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赤レンガ駅舎は「価値失われた」 廃墟同然に破壊された東京駅「取り壊し危機」からなぜ復原に至ったのか?
東京駅を象徴する赤レンガ造りの丸の内駅舎は、1945(昭和20)年5月25日夜の「山手大空襲」で1階まで炎に包まれ、骨格だけを残して廃墟同然となりました。その後、丸の内駅舎は取り壊しの危機を迎えますが、現在は3階まで復原され元の壮麗な姿に。どのような経緯があったのでしょうか。
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東京駅「赤レンガ駅舎」が、よく見ると“南側だけ長い”ナゾ 利用者の不満を買った「100年前の構造」をひもとく
東京駅の丸の内駅舎は左右対称に見えて、実は南側だけ建物が奥へ続いています。これは設計当時、3つの改札口の役割を分けていたことと関係していますが、どのような理由と経緯があったのでしょうか。
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上野駅の「頭ぶつけそうなほど天井が低い通路」なぜ存在? 実は“ターミナル駅ならでは”の工夫!? もとの姿をひもとく!
JR上野駅には、頭をぶつけそうになるほど天井の低い通路があります。高さに余裕がなく、トラテープを貼って注意を促している状況ですが、なぜこのような低い天井が生まれたのでしょうか。話は、駅舎ができた約90年前に遡ります。
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東海道線が「海を走っていた区間」って、いつ無くなったの? 鉄道誕生の地150年の大変貌を追う
2025年3月、東京都港区でTAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)が、まちびらきを迎えました。この高輪は鉄道誕生の地です。海上の築堤を入っていた風景が高層ビルの街に変貌するまでの約150年の歩みをたどります。
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「東武アーバンパークライン」はすっかり定着? 今後も続く野田線の“劇的イメチェン” 東武はなぜ注力するのか
野田線(東武アーバンパークライン)は、東武本線(伊勢崎線・日光線など)、東上本線に次ぐ「東武第三の幹線」といえる路線ですが、東京に乗り入れず、新型車両も投入されず……と、いわば地味な存在でした。しかしここ最近、劇的にサービスが向上しています。野田線で何が起こっているのでしょうか。
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JR東日本「荷物新幹線」になぜ熱心? JR貨物はどう思ってる? 次世代新幹線も「物流」前提か
鉄道網を活用した物流サービスが拡大していますが、特に熱心なのがJR東日本です。2025年秋には新幹線で荷物輸送専用車両のデビューも予定されています。なぜ同社は今、荷物輸送サービスに注力するのでしょうか。
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東京の鉄道「最も急な坂」とは? 実は“伝説の急勾配”と同等!? 基準超え“特別認可”の坂も多数のワケとは
登山鉄道だけが、急勾配を上り下りしているわけではありません。実は大都市の東京にも急勾配を上り下りする路線が複数存在し、日夜多くの列車が行き交っています。今回はそのような箇所をいくつか紹介します。
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地下鉄サリン事件が変えた「鉄道の日常風景」とは? 駅から消えたモノ、増えたモノ
地下鉄サリン事件から30年がたちます。社会に大きな衝撃を与えた無差別化学テロは、鉄道の現場をどのように変えたのでしょうか。
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「電気消せ!」空襲下でも運行した鉄道 “隠れて走る”ための工夫とは 「電気消えません!」な車両はどうした?
太平洋戦争の末期に東京は度重なる空襲を受けました。そのとき、鉄道はどのように運行されていたのでしょうか。なかでも地下鉄は空襲時でも運行できると期待されていましたが、それでも影響を受けていたようです。