種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)の記事一覧
Writer: 種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)
成田空港隣の航空科学博物館元学芸員。日本初の「航空関係専門学芸員」として同館の開設準備を主導したほか、「アンリ・ファルマン複葉機」の制作も参加。同館の設立財団理事長が開講した日本大学 航空宇宙工学科卒で、航空ジャーナリスト協会の在籍歴もある。
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「ジャンボ」747の「コブ」はなぜ誕生? 開発当時の未来予想は大外れ… でも狙い通り?
半世紀以上続くボーイング747「ジャンボ・ジェット」シリーズの最大の特徴といえば、機体前方がコブのように出っ張った「アッパー・デッキ」です。これはどのように生まれたのでしょうか。その歴史を振り返ります。
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「2階席=高嶺の花」とは限らない!? 旅客機アッパーデッキ事情 なぜ日本は2階に普通席?
一部の超大型機でトレードマーク的存在とも言える2階席「アッパーデッキ」、ここはどのように使われているのでしょうか。実はここでは、時代や国、航空会社によって一筋縄ではいかないレイアウトが採用されていました。
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絵空事でなく実在した「原子力飛行機」計画 あまりにも強すぎる強みと案の定のオチ
福島第一原子力発電所事故などからも、その是非が問われている原子力。かつては「夢のエネルギー」と考えられており、それは航空業界でも同じでした。原子力で飛行機を飛ばそうという取り組み、その紆余曲折を見ていきます。
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山形にナゾ飛来で再注目「オスプレイ」 どんな機体なのか? ヘリ→飛行機になるまで何秒?
山形空港に緊急着陸したことで、広くその存在が報じられたアメリカ軍の「オスプレイ」。どのような飛行機なのでしょうか。「ヘリ+飛行機」ともいえる強みや特徴、デビューまでの歴史を見ていきます。
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40年前の欧州フライト 今との違いは? いろいろ寒すぎ冷戦下のソ連 伝説の経由地アンカレッジ
1980年の長距離国際線は、旅客機の性能も国際情勢も大きく現在とは違いました。ヨーロッパ研修旅行ツアーで見てきた、経由地のメッカ「アンカレッジ」や共産国ソ連のモスクワ空港の様子などを振り返ります。
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旅客便「コードシェア」ってナニ? コロナ禍で再注目「航空業界の革命児」になった過去
ANAとピーチが開始することで注目が集まる「コードシェア」、これはどういったものなのでしょうか。利用者にとっては悩みのタネともなりえるこの概念、歴史を振り返ると、さまざまな革命を起こしています。
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旧ソ連の「米ダグラスそっくり機」列伝 始まりはソ連版DC-3 共産圏の独自設計機たち
日本では馴染みは薄いものの、実は自国で旅客機を多数生み出す「航空大国」だった旧ソ連。なかには、米の名門、ダグラス社の旅客機に瓜二つのものが存在します。ソ連製DC-3完成から、その後のそっくり機誕生の経緯までを見ていきます。
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なぜ「超音速旅客機」は少数派だった? 騒音&燃費以外にも高いハードル 軍用も少数のワケ
ユナイテッド航空の発注で再度脚光を浴びた超音速旅客機ですが、実はこれまで実用化されたものは「コンコルド」など2モデルのみです。実は歴史を振り返ると、実用化には、騒音や燃費だけではない難しさがあるようです。
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まるで金属風船! 「最も醜い航空機」ことスーパー・グッピー なぜ異形に? 先祖は爆撃機
とある航空評論家から「もっとも醜い航空機」と評されたこともある貨物機「スーパー・グッピー」。そのカタチはどのように生まれたのでしょうか。日本に大きな爪痕を残したB-29から「金属風船」のようなフォルムになるまでを見ていきます。
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「コンコルドよりお先に~」なソ連 人類の夢「超音速旅客機」開発合戦 始まりは半世紀前
ユナイテッド航空が発注したことで再度乗れる可能性が出てきた「超音速旅客機」。実はこの計画が打ち出されたのは50年以上も前からでした。かつての「コンコルド」実現に至るまでも、紆余曲折を経ています。