種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)の記事一覧
Writer: 種山雅夫(元航空科学博物館展示部長 学芸員)
成田空港隣の航空科学博物館元学芸員。日本初の「航空関係専門学芸員」として同館の開設準備を主導したほか、「アンリ・ファルマン複葉機」の制作も参加。同館の設立財団理事長が開講した日本大学 航空宇宙工学科卒で、航空ジャーナリスト協会の在籍歴もある。
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“超”傑作機? ダグラスDC-8は何がスゴイのか 航空史を塗り替えた「空の貴婦人」 世界初も?
国内の航空ファンから「空の貴婦人」として愛された傑作ジェット旅客機「ダグラスDC-8」はどのように誕生したのでしょうか。当時の民間航空の王者「ダグラス社」が同機を生み出すまでを見ていきます。
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希代の不人気旅客機「メルキュール」が全ッ然売れなかったワケ 仏版「737」実は高スペック?
フランスには、打倒ボーイング737を目指して開発された旅客機、ダッソー社製の「メルキュール」があります。12機のみ製造とヒット機とは程遠かったものの、実は決して低スペックではありませんでした。
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「胴体後ろにエンジン」の旅客機は何がよかった? その元祖「カラベル」 ヒットの背景に不遇な“兄”
かつてトレンドだった胴体後部にエンジンを配置する「リア・ジェット」のスタイルの旅客機、この元祖的存在が「シュド・カラベル」です。実は、同機の設計のユニークなところは、エンジンだけではありませんでした。
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“成田”じゃなかったかも? 羽田の永遠のライバル? 「成田空港」44歳でさらに成長中
羽田空港とならび、首都圏の巨大国際空港として運用されている成田空港は、現在に至るまで紆余曲折の歴史をもつ場所として知られています。その歴史を振り返っていきます。
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確かに「チェブラーシカ」だ! ウクライナの珍機アントノフAn-72 「翼の上にエンジン」の強み
ウクライナのアントノフ社が旧ソ連時代に設計した飛行機には、一風変わったデザインのものが存在します。そのひとつが、エンジンが主翼の上にある輸送機「An-72」です。なぜこのようなレイアウトとなったのでしょうか。
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ウクライナ産の世界初「珍エンジン搭載の飛行機」どんなもの? 「ムリヤ」も開発のアントノフ社製
世界最大の飛行機An-225「ムリヤ」を手掛けるアントノフ設計局が製造した機体には、まだユニークな機体が存在します。「プロップ・ファン」エンジンを搭載し世界で初めて飛行した輸送機「An-70」です。
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「三菱スペース・ジェット」実用化の“裏ワザ”なぜ実行されず? 海外では実例アリ
実用化がまた一歩、遠のきそうな報道がされた「三菱スペース・ジェット」。この機の最大のハードルは、米国での「型式証明」です。実はこれを取得せず実用化も可能なのですが、なぜそうしないのでしょうか。
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「三菱スペース・ジェット」実用化さらに遠のく… どこでYS-11やホンダ・ジェットと差がついた?
3号機の登録抹消・米の飛行試験拠点の閉鎖が報じられ、実用化が遠のく三菱航空機の「スペース・ジェット」。YS-11やホンダジェットなどとは、どこが違かったのでしょうか。その差を比較してみます。
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激怖愛称の爆撃機「デストロイヤー」が何も“破壊”できなかったワケ 最後は珍改造
戦闘機の世界では、モデル名に加えて愛称が付けられるのがいわば“お約束”です。そのなかで、とびきり怖い名前が、BTD「デストロイヤー(破壊者)」艦上爆撃機。ただこの機が実際に何かを“破壊”することはありませんでした。
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ソ連が生んだ怪鳥「世界最速のプロペラ機」とは? 爆速達成の“アシナガバチ”ルックス
速度の面ではジェット機に太刀打ちできないとされているプロペラ機で、史上最速を記録したのが、「アシナガバチ」のような形状が特徴の旧ソ連「Tu-95」です。どのような機体で、どんな特徴があるのでしょうか。