稲葉義泰(軍事ライター)の記事一覧
Writer: 稲葉義泰(軍事ライター)
軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。
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日本も病院船を持つべきか? そのメリット・デメリットとは
日本国内における新型コロナウイルスの流行を受け、「病院船」の保有についての議論が再燃しています。単純に考えてあったほうがよいであろう病院船ですが、もちろんデメリットもあり、これまで自衛隊は保有するに至っていません。
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自衛隊 新型肺炎が日本で広がった場合 どこまでできるのか? 中国では事実上の街封鎖
映画などフィクションにおいては、危険な病原菌が蔓延した街を軍が封鎖し、出ていこうとする住民に対して発砲する、といった描写が見られます。実際、そうした病原菌が蔓延したとして、自衛隊は何をどこまでできるのでしょうか。
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世界初 魚雷迎撃魚雷「シースパイダー」あらわる 潜水艦と水上艦の戦い 変わるのか?
目には目を、の言葉どおり、魚雷に対し魚雷で対抗するという世界初の新兵器が展示会に出展されました。アメリカ軍も断念したというその新兵器を開発したドイツ企業、前身はUボートを建造していた会社だそうです。
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艦艇に迫るミサイルどう回避?撃墜できなかったら…進む「デコイ(おとり)」開発配備
艦艇に対するミサイル攻撃への対処は、撃墜するか回避するかの2択ですが、この回避するためのツールのひとつ、デコイ(おとり)が進化しています。これをめぐる世界各国の動向から、日本企業も開発に乗り出しました。
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離島防衛の解答なるか 開発進む「島しょ防衛高速滑空弾」 目指すは離島のその先も…?
離島防衛の課題のひとつは、一度敵に上陸されると近づくことすら困難になる点ですが、文字通り「近づけないなら、遠くから撃てばいいじゃない」を実現する「島しょ防衛高速滑空弾」は、防衛装備庁が開発を進める新装備です。
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呉にカナダ艦「オタワ」寄港 陸幕長はオタワ市へ なぜいま日加関係 深まっているのか
これまでおもに、海上自衛隊が担ってきた自衛隊とカナダ軍の交流ですが、カナダ艦「オタワ」が呉へ寄港した同じ時期に、くしくも陸幕長がカナダの首都オタワ市を訪問しました。日加関係は、新たな段階へと進展しています。
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ハイテク戦車でも乗員の技量が問われるのはなぜ? 陸自戦車射撃競技会に見るその理由
戦車砲の照準もいまやコンピューター制御があたりまえの時代ですが、それでも陸上自衛隊では、競技会などを通して隊員の射撃技量向上に努めています。どのあたりに、人間の介入する余地があるのでしょうか。
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海自艦艇の中東派遣、根拠法の「調査研究」って何? 航空機による警戒監視も実はコレ
イラン沖ホルムズ海峡での緊張の高まりを受け、中東海域の安全確保のため、日本政府は自衛隊を独自派遣することで検討を開始しました。その根拠となるのは、自衛隊の「調査研究」といいます。なにができて、なにができないのでしょうか。
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ドイツ渾身の報復兵器「V-1」の恐怖! WW2期ロンドンを襲った自爆ドローンの元祖とは
「報復兵器」とはWW2期、ドイツが対イギリス攻撃のために開発したミサイルやロケット兵器のことです。そのひとつ、V-1飛行爆弾はこれまで巡航ミサイルの元祖と見られていましたが、実は自爆ドローンのほうがより近いかもしれません。
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核爆雷グライダー「アイカラ」とは? 海中にひそむ潜水艦を一網打尽 650km/hで飛翔
いまも昔も敵の原子力潜水艦という存在は厄介なものですが、冷戦時代は特に、有事に逃したら負けという「見えない脅威」でした。見つからないならその一帯もろとも叩けばいい、という発想の「核爆雷」、まさに時代の徒花です。