米「航行の自由作戦」対馬海峡での対象国は日本…なぜ? 同盟国相手でも実施するワケ

アメリカによる「航行の自由作戦」は、南シナ海などの様子を見ると「強引な権利主張に対する正当なる鉄槌」といったイメージかもしれませんが、実はその鉄槌、日本相手にも振りかざされていました。そもそもどういう作戦なのでしょうか。

何かの間違いではない 対馬海峡で対日「航行の自由作戦」実施

 アメリカ海軍第7艦隊によると、2020年12月15日、アメリカ海軍の補給艦「アラン・シェパード」が「日本の主張に対抗するため」、対馬海峡で「航行の自由作戦(FONOP)」を実施しました。この件は2021年4月5日(月)に共同通信をはじめ、日本の報道各社が報じたことで話題になりました。

Large 20210423 01
対馬海峡で航行の自由作戦を実施するアメリカ海軍の補給艦「アラン・シェパード」(画像:アメリカ海軍)。

「航行の自由作戦」といえば、アメリカ海軍が南シナ海で中国に対抗するために実施しているイメージがありますが、同盟国である日本に対してなぜこれを実施したのでしょうか。それについて理解するためには、まず「航行の自由作戦とは何か?」という点を理解する必要があります。

「航行の自由作戦」は、海洋に関して国際法に違反するような主張を行っている国に対し、アメリカ国防総省と国務省が共同で実施するプログラムの一環として行われているもので、国務省が外交的な抗議を行い、国防総省が海軍艦艇や航空機を派遣して実際に当該海域で活動を実施するという役割分担が行われています。この国防総省の活動が「航行の自由作戦」です。

 その目的は「アメリカはそのような(国際法に違反するような)主張を黙認しないということを明示的に示すこと」ですが、これは後述する理由から、アメリカの軍事戦略にとって非常に重要な意義を有しています。

【画像】日本が主張する対馬海峡周辺の「基線」「領海」

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  3. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  4. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス