アメリカUFO報告書 読み込んだら何が見えた? 9ページ約1万5000字の要点を解説!
アメリカ政府が正式にUFO調査報告書を公開したという衝撃的なニュースは、日本でも大きく報じられました。そこには何が記されていたのでしょうか。補足を含め9ページにわたる報告書、じっくり読み込んでみました。
アメリカの情報機関トップが出したUFO報告書
2021年6月25日(金)、アメリカの情報機関を束ねる「国家情報長官室」が、UFO(未確認飛行物体)に関する報告書を公表しました。ただし、報告書の中ではUFOという単語は用いられておらず、「UAP(未確認空中現象)」という表現がなされています。
この報告書は、2004(平成16)年から2021年にかけてアメリカ軍が確認した144件のUAPに関する情報を、「UAPタスクフォース」と呼ばれる専門のチームが収集し、分析したものです。それでは、この報告書から見えてくるポイントとは一体何でしょうか。
これまでのUFO目撃談との根本的な違い
まず、今回の報告書は、これまでのUFOに関する目撃情報とは根本的に異なります。UFOの目撃情報というと、おおむね一般人がカメラによって撮影したものが一般的ですし、なによりその多くはCGなどによるフェイク画像です。しかし、この報告書で集められている目撃情報は、全てアメリカ軍という政府の公的機関によって報告されたものです。つまり、これらの目撃情報がフェイクである可能性はほぼゼロといって差し支えなく、その信頼度は桁違いに高いのです。
さらに、UFOの目撃情報はカメラやスマートフォンにより撮影されたものが一般的ですが、報告書によると、144件の報告事例中の実に80%が、そうした光学機器だけではなく、レーダーや赤外線装置、さらに誘導兵器の先端に組み込まれたシーカー(目標を探知するセンサー)や目視といった複数のセンサーによって目標を捉えたことが明らかにされているのです。そこで、報告書では「報告されたUAPの大半が複数のセンサーで記録されていることから、これはおそらく物理的な物体であると思われる」と結論付けています。
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