首都高C2中央環状線 失われた「世界初」とは? 構造で世界初「五色桜大橋」の秘密

首都高C2中央環状線で荒川に架かる「五色桜大橋」は、その構造も世界初の形式ですが、もうひとつ、世界初のある先端的な取り組みが行われていました。

五色桜大橋、ふたつ目の「世界初」とは?

 首都高C2中央環状線で、東京都足立区の荒川に架かる「五色桜大橋」。2002(平成14)年に開通したこの橋は、ある点で世界初のものです。

 この橋の構造は「ダブルデッキ式ニールセンローゼ橋」と呼ばれる世界初の形式です。アーチ橋の一種であるニールセンローゼ橋(アーチ部材と下方の補剛桁のあいだにケーブルを配置した形式)で、橋桁(道路)が2層構造になっているのが特徴。上層がC2の内回り(王子方面)、下層が外回り(江北JCT方面)です。

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荒川に架かる五色桜大橋。

 そしてもうひとつ、この橋では世界初の取り組みが行われていました。「振動発電」と呼ばれ、橋のライトアップに使う電気の一部を、通行するクルマのエネルギーでまかなっていたのです。

 これは、スピーカーの原理を逆に利用したもの。スピーカーは電気で振動することによって音を発しますが、反対に、クルマが通行することによる振動エネルギーを電気エネルギーに変換しました。

 ただ、思った以上に発電量が少なく、風などの天候や交通量などにも発電量が左右されたといいます。一時は発電を継続するために技術改良も募集したものの、現在は取りやめているそうです。

 ちなみに、C2中央環状線の西側部分に相当する全長18.2kmの山手トンネルは、道路トンネルとして日本最長です。世界でも、ノルウェーの山を貫くラウダールトンネルに次ぐ2位の長さですが、都市の地下を通る道路トンネルでは世界一になります。

【了】

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