「ポーランド侵攻」迫るドイツ機甲師団! 対するポ軍の切札 知られざる「7TP」とは?

ドイツはまだI号 II号戦車が主力で十分に戦える状態だった

 ドイツによるポーランド侵攻が始まった際、ポーランドは約120両の7TPを保有しており、ほかにもルノーR35軽戦車、オチキスH35軽戦車など、戦車、装甲車合わせて500両から600両の戦力があったといわれています。そのなかでも37mm対戦車砲を装備した7TPは徹甲弾を使用した場合、ドイツのIII号、IV号戦車にも状況によっては損傷を与えることができるため、一番優秀な戦力と見られていました。

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ドイツ軍のII号戦車(画像:MWAK/Public domain)。

 対するドイツ軍は南部軍集団に4個、北方軍集団に2個の機甲師団が配備されていました。当時ドイツ軍が保有していた戦車は約3000両といわれており、装甲兵力では圧倒的にポーランド側が不利でした。しかし、計画よりもかなり早く戦争を始めてしまった関係で、後に主力となるIII号、IV号戦車はそれぞれ200両に満たなかったといわれており、数の上ではI号、II号戦車と、チェコスロバキア軍から接収した38(t)軽戦車が主力でした。

 I号戦車やII号戦車が相手ならば、7TPは戦闘で優位に立つことができました。実際にI号戦車を数両撃破したという記録があるようです。

【写真】「騎馬突撃」の風評を払拭できそうな7TP戦車の隊列

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