「ポーランド侵攻」迫るドイツ機甲師団! 対するポ軍の切札 知られざる「7TP」とは?
ドイツ機甲師団の強さは「航空支援」と「車両数」
しかしポーランドは、ドイツのような戦車の集中運用はできず、各部隊に少数ずつ配備される形になったため、7TPは一時的に戦況を好転させるような、大きな力は発揮できませんでした。戦車戦の逸話としても、首都ワルシャワ西方のシェラクフの戦いでエドモンド・ローマン・オルリック見習い士官が、TKSという豆戦車で38(t)戦車7両を撃破した話の方が有名なため、当時期待されていたわりには、現在の7TPは影の薄い存在になっています。
このように一部戦車では、ドイツ軍戦車の優位に立っていたものもありましたが、ドイツ軍は機甲師団のほかに航空支援もつけた、空陸一体の三次元的な戦術で圧倒していました。また、9月17日からは東部よりソビエト連邦も侵攻を開始し挟み撃ち状態になったため、7TPなどの戦車も満足な力を見せる前にポーランドは占領されることになってしまいました。
【了】
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
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