創立10周年「ANAウイングス」 その歴史とは? 副社長が語る コロナ禍で重要な役割も

「現役機長」副社長が語るANAウイングスの歴史&役割

 2020年10月現在もDHC8-Q400の操縦桿を握る小林 明副社長は、ANAウイングスの歴史を次のように話します。

「ちょうど10年前、ANAブランドの新たな航空会社として、23機の小型機と871名の社員からなる、この会社が誕生しました。それから10年間、皆様から頂くご愛顧と信頼の声に応えるべく日本中を縦横無尽に飛び続け、現在は、ANAグループ国内線運航便数のおよそ50%を担う会社に成長しました。この間に、およそ6900万人ものお客様をお迎え出来たことは、何よりも私たちの誇りです」(ANAウイングス 小林 明副社長)

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羽田空港を離陸するNH747便(2020年10月1日、乗りものニュース編集部撮影)。

 一方、いまだ衰えそうにない新型コロナウイルスの影響については、創立から10年の2020年を「試練の年」としつつも、「本領発揮」の時期とも話します。

 これはコロナ禍で航空需要が減退したことで、ANA便の運航機材もこれまでより客席数の少ないものが使われる傾向にあり、このことでグループ内でも「小型機」を保有する同社の強みが、より生かされるようです。小林副社長も「今後も公共交通機関としての使命を果たしていきたい」と話します。

 NH747便は午前9時ごろ、88人(幼児含む)を乗せて羽田空港を出発。この便では、10周年記念デカール付きのボーイング737-800型機(機番:JA89AN)が使用されました。この機は9月28日(水)の深夜、10機のデカール機のなかでも最後に貼り付けが実施されたものです。

【了】

写真でサッと見る ANAウイングス10周年記念日

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