山手線と大阪環状線の「違い」5つのポイント ぐるぐる回るだけとちゃうで!

シンプル山手線 バラエティーの大阪環状線?

 大阪環状線では、乗り過ごしに注意が必要かもしれません。

列車の運転形態

 山手線ホームに発着するのは前出の通り、周回運転を行う緑色が特徴の電車のみ。東京近郊に発着する「埼京線」や「湘南新宿ライン」といった電車も山手線(山手貨物線)を一部経由しますが、線路や駅ホームは周回運転の電車とは分離されています。

 対して大阪環状線は、沿線外に発着する電車が、大阪環状線内で周回運転の電車と同じホームにやってきます。たとえば、天王寺→大阪→天王寺と環状線を1周したうえで、大和路線(関西本線)へ向かう奈良行きや、環状線を半周してJRゆめ咲線(桜島線)へ乗り入れる桜島行きといったものがあり、車両も様々です。このため、環状線内を移動するつもりが、乗り過ごすとあらぬ方向へ行ってしまうというケースが生じます。

 また大阪環状線は快速や特急も多く、列車により通過駅が存在することも、各駅停車だけの山手線と大きく異なるポイントです。野田や芦原橋など、日中は1時間あたり4往復の列車しか停まらない駅もあります。

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大阪駅の大阪環状線ホームにおける行先案内。周回運転の電車も「環状」ではなく「西九条・新今宮方面」などと案内されるようになった(2020年12月、中島洋平撮影)。

路線名

 電車などに表示される「山手線」や「京浜東北線」といった名称は、電車の運転形態をわかりやすく示したものに過ぎず、「この区間は何線か」という、線路の区間ごとの「所属」としての路線名は、運行の実態と異なります。路線名としてまさしく山手線と呼べるのは、実は環状の西側部分のみ、品川~新宿~田端間だけ。対して東側の田端~東京間は正式には東北線、東京~品川間は東海道線です。

 大阪環状線の場合はどうでしょうか。JRでは大阪駅を起終点として1周全体を大阪環状線としていますが(JR線路名称公告)、国が発行する『鉄道要覧』では、天王寺~新今宮駅間20.7kmが大阪環状線で、新今宮~天王寺間1.0kmは関西線となっています。

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コメント

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3件のコメント

  1. 以前の話、大阪駅から弁天町の交通科学館に行くとして環状線ホームで電車を待つといろんな行き先の電車が来て乗ってよいものか迷った。
    山手線は基本的に山手線の電車しか発着しないので安心できる。
    もし、湘南新宿ラインも同じ線路だったら、恵比寿から五反田に向かうのに、停まらない電車に乗ってしまう可能性も。
    今後も山手線は山手線だけの運行であってほしい。

  2. くだらん記事

  3. 名古屋の名城線も入れてやれよ