史上初めてマッハの壁を突破したパイオニア チャック・イェーガー氏 逝去

音速突破の機体には妻の名前を描き込んでいたそうです。

 人類史上、初めて音速飛行を成し遂げた元アメリカ空軍パイロットのチャック・イェーガー氏が2020年12月7日(月)、この世を去りました。親族の話によると、息を引き取ったのはアメリカ本土東部標準時で午後9時直前とのことです。

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妻の名前に因んで「グラマラス・グレニス」と名付けられたX-1ロケット機とともに写るチャック・イェーガー氏(画像:アメリカ空軍)。

 彼は、第2次世界大戦終結直後の1947(昭和22)年10月14日、ベルX-1ロケット機を操り、高度約1万2000mで、水平飛行の状態でマッハ1.06を記録、これが人類初の有人超音速飛行として記録されています。

 彼をふくむアメリカ人スタッフたちの超音速飛行の成功に挑む過程は、のちにドキュメンタリー小説『ザ・ライト・スタッフ』で描かれ、1983(昭和58)年には映画化もされています。

 チャック・イェーガー氏は1923(大正12)年生まれ、享年97歳でした。

【了】

【写真】ベルX-1の操縦席に座るチャック・イェーガー

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