飛行機国際線「同時刻に同方面へ次々出発」“あえて”だった! ANAダイヤ担当者に聞く
「バンク構造」の狙いって? 採用エリアは?
ANA 企画室ネットワーク部の担当者によると、同方面の国際線で、ダイヤを固める狙いを次のように話します。
「世界各国、いろいろなところに国際線を飛ばしているのですが、それを利用されるお客様は、必ずしも日本からアメリカへ……といったような、2地点間の移動だけとは限りません。たとえば、アジア諸外国から成田で乗り継いでアメリカに行くといったパターンもあります。そのことから、たとえばアジアからの到着便は15時ごろを軸に集約し、17時ごろにアメリカ方面へまとめて出発する、といった『バンク構造』を採用することで、アジアから乗り継がれるお客様は、成田で待つことなく、アメリカの各都市へ行くことができます。つまり『ハブアンドスポーク』の戦略が成り立つのです」(ANA 企画室ネットワーク部)
担当者が言うように、ANAのアジア方面から成田へ15時台に到着する便は固まっています。バンコク、ホーチミンシティ、クアラルンプール、ジャカルタ、北京、成都、香港といったラインナップです(ダイヤはコロナによる減便前の2020年2月1日から3月28日までのもの)。
このように、時間帯によってはまるでマシンガンの如く、同時刻に同方面に出発することも珍しくない国際線のダイヤには、航空会社側の工夫が凝らされていました。
【了】
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