進化する首都圏の普通列車グリーン車
首都圏で運行されている普通列車のグリーン車が、2020年12月、進化します。横須賀・総武快速線の新型車両「E235系1000番台」のグリーン車は、全席にコンセントを用意。無料Wi-Fiもあるほか、「空気」自体も変わっています。
車内の「空気」自体 これまでと違いました
2004(平成16)年に、それまでの東海道線や横須賀・総武快速線などから、湘南新宿ライン、宇都宮線、高崎線などへ大きく広がった、JR東日本の首都圏における普通列車のグリーン車(その後、常磐線でも営業開始)。
この普通列車グリーン車が2020年12月、さらに進化します。
12月21日(月)から運転開始予定の、横須賀・総武快速線の普通列車などに用いられる新型車両「E235系1000番台」。そのグリーン車は、基本的な構造自体は既存のE233系電車と同様だそうですが、サービス面が特に進化しており、既存の普通列車グリーン車にはなかったコンセントが全席に用意されました。肘掛けにあるので、座席を回転させても使えます。
また客室内に液晶ディスプレイが設置され、これまでのLED式電光掲示板と比べ情報量が増えているほか、サイズ的な意味と、鮮やかさという意味で、見やすさが大きく向上している印象でした。無料Wi-Fiもあるほか、客室内防犯カメラの設置もポイントです。
車内の雰囲気自体も注目したいところ。明暗の木目調による壁面、ツートンになった座席のデザインなど、入った瞬間から、既存の普通列車グリーン車とは違う空気が感じられます。上質な空間の演出を図っているそうです。
首都圏の普通列車グリーン車は、2023年度には中央線でも開始される予定。こちらはどんな車両になるのでしょうか。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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