「わ」ナンバーの外車なぜ増えた? レンタカーやカーシェアで高級車拡大 価値観変化
「わ」ナンバーを付けた高級車が街なかで増えているようです。大手レンタカー会社のほか、自動車メーカーもレンタカー事業に乗り出すなど、もはや当たり前に。どのような人が利用しているのでしょうか。
高級車レンタカー「ここまで拡大するとは…」
2020年現在、高級車で「わ」ナンバーを付けたクルマが増えているようです。中小のレンタカー会社において、そのような高級ブランドを専門に扱う会社が増えているほか、大手もラインアップを強化しています。
オリックスレンタカーは、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディ、フォルクスワーゲンのほか、ドイツ車以外にもラインアップを拡げています。オリックスの場合は直営とフランチャイズがあり、後者のうち東京を中心に16店舗を展開するタステック・レンタリース(東京都品川区)などは、12月現在で保有台数の30%以上(約500台弱)を、こうした高級車が占めているといいます。
とはいえ、同社が10年前にキャンペーンとして高級車を扱い出した当時は、台数も数十台で、取り扱い店舗もわずかだったそうです。「高級車=富裕層」の認識が強く、高級車レンタカーの認知度も低かったといい、「市場がここまで拡大するとは思いもしなかった」と振り返ります。
背景として、輸入車販売ディーラーが急速に増えたことにより、購入に至るまでの敷居が下がり、輸入車が身近になったこと、また企業CMも増えたことを挙げます。こうしたなかで競合他社も高級車レンタカーを取り扱い始め、認知度が高まったことも要因だといいます。
では、どのような車種が人気なのでしょうか。タステック・レンタリースの場合、ドイツ各メーカーやレクサスといった定番ブランドや、「レンタカーとして取り扱いが少ないポルシェや、ジープのSUVなど」だそうです。
価格帯で見ると、キャンペーン料金で12時間1万円から1万5千円前後、「プリウス」などとほぼ同価格でレンタルできる車種が人気だといいます。これらは、他社に比べても割安感があることから、メインターゲットの30~40代だけでなく幅広い層に受け入れられているとのこと。
利用シーンとしては、近場の日帰り旅行や、「試し乗り」目的が多い印象とのこと。新型コロナの影響で旅行の移動手段としてのレンタカーが見直され、さらに在宅率の高まりによりウェブサイトへの流入数が大幅に伸びたことも、高級車レンタカーの認知拡大につながっているそうです。
自分は高級車自体あまり好みではないので、レンタカーも国産車で十分かなぁ…。
「わ」だと却って恥ずかしいという心情に応えて、それ以外のナンバーを貸し渡しすと謳う業者もあるそうです。法律とか詳しいことはわかりませんが。