レンタカー「格安乗り捨て」なぜ可能? 東京~大阪2160円も、店側にメリット大

レンタカーを借りた営業所と違う営業所で返す「乗り捨て」は、その営業所間の距離が離れるほど料金が多くかかりますが、こうした片道の利用を格安料金で提供するサービスが登場しています。利用者だけでなく店側にもメリットは大きいようです。

通常のおよそ9割引、そのカラクリとは?

 レンタカーは、そのクルマを借りた店舗に返却するのが一般的ですが、一定の条件で別の店舗に返す「乗り捨て」が可能な場合もあります。レンタカー会社により、乗り捨て料金は「30kmまで無料、30km以上は距離に応じて加算」といったケースもあれば、「同一県内は基本的に無料」というケースも見られます。

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レンタカーに使われる「わ」ナンバーのイメージ(画像:写真AC)。

 そのようななか、ニッポンレンタカーは都道府県をまたぐ広域な乗り捨てプランを格安で提供する「特割ワンウェイ」というサービスを展開しています。たとえば、ホンダ「フィット」を新潟駅周辺の店舗で12時間借り、東京駅周辺の店舗へ返却する場合、通常は3万888円(貸出料金8208円〈通常期の安心コース、免責補償料込み〉、乗り捨て料金2万2680円)となりますが、「条件が合えば」これを2160円という格安料金で利用できるサービスです。

 なぜこのような格安料金が実現できるのでしょうか。ニッポンレンタカーを展開するニッポンレンタカーサービス(東京都千代田区)は、次のように話します。

「これは、乗り捨てられた車両を活用したサービスです。こうした車両は早めに登録地へ戻さなければならず、社員が運転して回送することもあれば、車両輸送業者に戻してもらうこともありますが、いずれにせよ費用がかかります。そこでもし、同一方向へ向かう方がいらっしゃるならば、使っていただいた方がほうがいい、というのが『特割ワンウェイ』の考え方です」(ニッポンレンタカーサービス)

「特割ワンウェイ」はつまり、実施営業所に対象車両がいつもあるわけではなく、もしあったとしても、車種および出発と返却の営業所があらかじめ指定されているという「条件」があるわけです。このため「こまめにアプリをチェックいただく必要がありますが、割引率としては通常のおよそ9割引くらいで、2、3人でのご利用ならばさらにお得です」(ニッポンレンタカーサービス)とのこと。同社は2017年1月に特定の地域でこのサービスを試行したのち、スマートフォンの「ニッポンレンタカーアプリ」限定のサービスとして本格的に展開しているそうです。

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コメント

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1件のコメント

  1. 登録台数稼ぎの為の貸し渡し車が溢れてきたかw
    いい加減に二足の草鞋を止めないとなw
    いい加減に自動車メーカーも傘下の販売店に与える報奨金の規準変えないと一般ユーザーを騙して肥える中古屋が増えて困るだろうによ