2020年話題になった自衛隊航空機5選 消えた空の守り神 世代交代の転換点に

自衛隊は、国防や災害派遣、国際貢献などの任務にあたるために、さまざまな航空機を導入し運用しています。2020年に話題となった新旧の自衛隊機を集めてみました。

空自1、2を争う人気機が空の守りから退役

 半世紀近く日本の空を守ってきた大ベテランが、実任務から外れました。

F-4EJ改「ファントムII」防空から姿消す(12月)

 2020年の年の瀬、12月15日に、実戦任務から退役したのがF-4EJ改「ファントムII」戦闘機です。約50年にわたって日本防衛の第一線で運用されてきた戦闘機であり、北は北海道から南は沖縄まで全国に配備された機体でもあります。

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特別塗装が施された2機のF-4EJ改「ファントムII」(画像:航空自衛隊)。

 F-4EJ「ファントムII」は1968(昭和43)年10月に航空自衛隊の次期戦闘機(当時)として採用が決まると、1971(昭和46)年7月に完成機が日本へ到着。以後、三菱重工でライセンス生産されるなどして、航空自衛隊には154機が配備されました。

 半世紀近く第一線で運用されるあいだ、1976(昭和51)年9月には、旧ソ連のMiG-25戦闘機が函館空港に強行着陸した「ベレンコ中尉亡命事件(ミグ25事件)」でスクランブル発進したほか、1987(昭和62)年12月には領空侵犯した旧ソ連のTu-16偵察機に対し、自衛隊初となる実弾警告射撃を行っています(対ソ連軍領空侵犯機警告射撃事件)。

 1980年代に入ると、性能向上を目的に大規模な近代化改修が行われ、改良された機体はF-4EJ改と呼ばれるようになります。しかし老朽化などにより、後継のF-15J「イーグル」やF-35A「ライトニングII」などへの更新が進み、最後までF-4EJ改「ファントムII」を運用していた第301飛行隊も、F-35Aへの機種更新に伴う改編を受け、運用を終了したのです。

 とはいえ、あくまでも運用を終えたのは第一線機としてであり、ごく少数の「ファントムII」はテスト機などに用いるために航空自衛隊岐阜基地(岐阜県)の飛行開発実験団で運用されています。

 しかし、岐阜基地の機体も2021年の早い段階で運用を終える予定であり、航空自衛隊から「ファントムII」が姿を消すのも、そう遠くありません。

※ ※ ※

 2021年は、東京オリンピック・パラリンピックが控えています。今度こそ「ブルーインパルス」が東京上空に五輪を描いてくれることを期待したいところです。

【了】

【写真】都心上空を飛ぶ「ブルーインパルス」&空自の新顔U-680A

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子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

1件のコメント

  1. 「民間空港は国土交通省の飛行点検機が担っています。」とされていますが、航空自衛隊では飛行検査を行う航空機を飛行点検機と呼んでいますが航空局では飛行検査機と呼称しています。

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