「赤豚」「ダメデゴイチ」 一部で嫌われたDD51形ディーゼル機関車 鉄道ファンの心理
まだ残るDD51形 今後どうなる?
DD51形は、JR貨物に所属する車両の定期運用がなくなるとのことですが、JR東日本とJR西日本にも残っており、臨時列車などでこれからもその姿を見ることはできるでしょう。こちらについて現在のところ、特に引退の動きは見えません。
2021年は、JR西日本が山口線で例年運行しているSL「やまぐち号」が、蒸気機関車の検査、修繕のためディーゼル機関車けん引で運行するとしているので、そこで乗ることもできそうです。
各地でSL列車を楽しむことが容易な現在、その置き換えを目的に登場したDD51形が姿を消していく状況。もっともといえばもっともですが、不思議なものです。
ちなみにDD51形は、日本での活躍を終えた車両がミャンマーやタイ、マレーシアへ譲渡されています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
どこの話か知りませんが、機関士たちはデラックスD51と呼んで歓迎したとか。配置転換になった機関助士の心中いかばかりですが、十数年後にはもっとたくさんの悲劇が待っていたとは。
DD51といえば、その2基あるエンジンの1基を利用してDE10が誕生したことを思い出します。
そのDE10の出力アップを狙って作られた失敗作がDE50ってが?
蒸気機関車世代の方には駆逐した仇だろうけど、吹雪の倶知安峠を重連で旧客を引く「ニセコ」の先頭に立つ橙色のボディは本当にカッコ良かった。
細々でも良いから、どこか地方の私鉄で大切にしてくれないかな。コイツはまさに名機なので、JRさんは廃車するなら欲しがってる地方私鉄に無償譲渡してください。
DD51とDE10のエンジンは違う(1台の出力ではDE10の方が大きい)。
入換用にDD13があったが低規格の線区にも入れるよう軸重軽減を図って開発したとされる(部品点数削減もあったと思う)。
それと同様の流れでDE50はDE10の出力アップというより、DD51の簡略版として開発されたが、非電化のままでの大出力機関車の需要(主に貨物)縮小や国鉄財政悪化で量産化に至らなかった。
数ある内は邪魔者扱いされる、少なくなればチヤホヤされる。鉄オタに限らずどこの世界でもある話ですね。
DD51が圧倒的なエース級なら反発も少なかったのでしょうが、直流電化区間ではEF58が既に走ってましたし、そりゃ仕方ないねーと。
ただ、不定期とは言え、JR東日本・西日本で残り、特にJR西日本では(まだ)キヤ97系(E195系)ベースなレール運搬車の話が出てないので、SL牽引車の関係もあってもう少し残るのですかね。
そんなこと言う奴ら本当に鉄道「ファン」か??
「鉄道」ファンではなく「SL」ファンです。
鉄道ファンと言っても撮り鉄だの乗り鉄だの細分化される上に、撮り鉄の中にも特定の車両にしか興味を示さない者も多い。