土曜ダイヤと日祝ダイヤ「鉄道は共通、バスは別々」ナゼ? 西鉄は鉄道も分離へ

鉄道は「1本の太い線」 バスとのダイヤの違い

 西鉄は、鉄道が土休日で共通ダイヤとしていることについて、「混乱を避け、わかりやすくする」目的があるといいます。それだけに、今回の日祝ダイヤ導入に際しては「掲示物や構内放送で早くから周知し、『3月から変わるんだ』ということを印象付けたい」と話します。

 一方、バスについては、「各路線の運行エリアも決まっており、沿線の学校の休みに合わせるなど、細かくダイヤが組みやすいのです」とのこと。対して鉄道は「1本の太い線」であり、いろいろな地域からあらゆる人が利用することを考慮しなければならない、といった違いがあるそうです。

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都営バスの時刻表の例。平日・土曜・休日でダイヤが分かれている(2020年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに、鉄道で土曜と日祝でダイヤを分けている例としては、名鉄築港線(名古屋市)やJR和田岬線(神戸市)が挙げられます。これらはごく短い支線であり、沿線の工場への通勤利用が主体であるなど、ある意味特殊なケースといえるでしょう。長めの路線では、2014(平成26)年に広島のアストラムラインで土曜ダイヤが新設されましたが、翌年にはJR線との新たな接続駅が開業し増便が図られたことから、1年で終了しています。

【了】

【写真】平日17本→土曜12本→休日2本!? ダイヤの差がありすぎな鉄道路線

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コメント

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1件のコメント

  1. 鉄道の方が波動輸送量を吸収しやすいと言うことではないですかね。むかし関東の私鉄に土曜ダイヤを導入したところがあったような気がしますが、それをやめた経緯がわかりません。