コロナ禍でANA国内線に出現したコスパ最強B787「78M」に乗った 違いや導入のワケは?

共用スペースには「ナゾの台」 「78M」導入背景は?

 また、「78M」の共用スペースにも国際線機材らしい設備もありました。「プレミアムクラス」の座席の共用スペースには、何やら大きな台が。これは、国際線で飛んでいるとき「バーコーナー」として活用されていたスペースだそうです。

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ANA「78M」のプレミアムクラス(2020年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 ANAは、今回の「78M」を国内線に導入した経緯を次のように説明しています。

「ボーイング787型機はボーイング777と比較して運航コスト抑制効果が高いため、B777では収入がコストに見合わなかった便に対して、『78M』を国内線に計画投入することで、運航コストの抑制を図ることができるようになります。また、新型コロナウイルスの影響下で、国内線の需要が大きく減少するなか、全体の減少率に比べてプレミアムクラスの減少率は比較的軽微であったことも要因です。これまで国際線ビジネスクラスであった座席をプレミアムクラス42席として販売することで、少しでも多くのお客様に、より快適な時間を過ごしていただきたいと考えております」(ANA)

 ANAによると、この「78M」の機数は「回答を控える」としているものの、「羽田~伊丹、福岡、沖縄、千歳線など、比較的プレミアムクラス需要の高い路線に投入している」とのことで、時刻表上でも、狙ってこの便を選ぶことが可能です。

 なお、いつまで投入されるかについては、「国際線の需要回復も見極めながら臨機応変に対応していく」とも。いつまで国内線で乗れるのかは、いまのところ未定だそうです。

【了】

国際線仕様機の名残り! の「ナゾの台」

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