3線交わるのに臨時駅! 幻のターミナル駅「鹿島スタ」行ってナットクその重要性

JRと私鉄の境界になるターミナル駅にもかかわらず、事実上の臨時駅で、滅多に列車が停まらない駅、それが「鹿島サッカースタジアム駅」です。普段は閉ざされた駅に行ってみると、その重要性が分かりました。

「鹿島スタ駅」実は貨物のターミナルでもある

 一般的にJRと私鉄が交わる駅は、多くの列車が停車しますが、そのようなターミナル駅にもかかわらず事実上の臨時駅扱いで、普段は列車が通過してしまうという駅があります。茨城県鹿嶋市の「鹿島サッカースタジアム駅」(以下、鹿島スタ駅)です。

 同駅は、千葉の香取駅から延びるJR「鹿島線」の終点、茨城の水戸駅から延びる鹿島臨海鉄道「大洗鹿島線」の終点、そして南の茨城県神栖市へ延びる鹿島臨海鉄道の貨物線、「鹿島臨港線」の起点になっています。

 しかしながら、駅が旅客向けに営業するのは隣接するカシマサッカースタジアムでサッカーJリーグ「鹿島アントラーズ」のホームゲームが開催されるときのみ。普段、鹿島線の列車はひとつ手前の鹿島神宮駅止まりで、大洗鹿島線の列車は鹿島スタ駅を通過し、JR線にひと駅間乗り入れた先の鹿島神宮駅で折り返します。

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鹿島サッカースタジアム駅を通過する鹿島臨海鉄道の列車。

 旅客列車は滅多に停まらない鹿島スタ駅ですが、そのターミナルとしての機能は普段、貨物列車において発揮されています。JR線と鹿島臨港線とのあいだで貨物列車が運行されており、鹿島スタ駅で貨物の受け渡し(両社の機関車を付け替える)が行われているのです。

 このほか、鹿島臨港線の神栖貨物駅には鹿島臨海鉄道の車両基地があるため、旅客列車も鹿島スタ駅を経て回送されます。

 ちなみに、JR鹿島線は2020年春からSuicaなどの交通系ICカードに対応し、鹿島スタ駅も開設時にはICカードで乗降できるようになりましたが、鹿島臨海鉄道は非対応のままです。水戸方面から大洗鹿島線経由で鹿島スタ駅まで来てICカードで降りた場合、JR常磐線~成田線~鹿島線を経由する大回りルートの運賃が差し引かれるケースがあることから、鹿島臨海鉄道はウェブサイトで注意を呼び掛けています。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 古くから電化されてるのにしばらく電気機関車が入らなかった謎の駅(鹿島臨海鉄道の持ち分じゃない側線に架線が張られてなかった説?)。

  2. 3線接続… といっても…
    鹿島臨海鉄道が 後から開業した旅客線部分と、前からある貨物線区間で線名を分けている からだけだが……

    その貨物線区間も、成田空港燃料輸送絡みで一時期旅客輸送も行われていたが…
    そのために用意した車輌が当時でも年代物の キハ10中古車……

    燃料輸送がパイプライン使用に伴い廃止されたら、あっさり旅客輸送も廃止 という、謎駅経由の意味不明旅客輸送だったな…