「断崖絶壁で船付けられないなら掘ってしまえ」要塞みたいな漁港 超離島の生活変える
要塞みたいな巨大漁港 なぜ離島に出現?
なぜ、ここまでの大工事をして港を整備したのか、沖縄県によると、南北の両大東島周辺は、マグロ・ソデイカ等の回遊魚が豊富な海域ではあるものの、両島とも外周が絶壁という特有の地形により、港湾機能が貧弱であったことから漁業活動が制限され、漁業振興を妨げていたからとしています。
しかも漁港整備前は、船舶が直接停泊できなかったことから、漁船はクレーンで陸地に上げていたとのこと。これだと漁船のサイズもクレーンの重量制限に左右されるため、大きなものは使えなかったそう。それが、現在のような港が整備されたことで状況が大幅に改善されたほか、これまでより大きな漁船も使えるようになったとのことです。
漁船の大型化は漁獲量の拡大だけでなく、耐波性の向上ならびに船舶無線や救難装備の充実化など、漁師の安全性向上にも寄与します。よって、一見すると島の規模には不釣り合いに思えるような大規模な港ではあるものの、島民の暮らしを守るという意味では必要だったといえるでしょう。
【了】
コメント