ゆいレールより前にあった沖縄の鉄道とは 離島の道端に埋もれた線路

2020年現在、沖縄県で営業している鉄道はゆいレールのみです。しかし明治の後期から昭和の末期まで、離島の南大東島にサトウキビを運搬する鉄道がありました。一部で廃線跡が見られるほか、施設には“客車”も保存されています。

支線も複数存在 島内を網羅していた

 2020年現在、沖縄県で営業している鉄道は、「ゆいレール」こと沖縄都市モノレールのみです。沖縄本島には戦前から戦中にかけて軽便鉄道などが存在していましたが、南大東島にも1983(昭和58)年まで稼働していた鉄道がありました。

 沖縄本島から東に約400km離れた南大東島では1900(明治38)年からサトウキビの栽培が始まり、20世紀初頭には収穫したサトウキビを運ぶための線路が敷かれました。線路は円形になった一周線のほか、北支線や南支線などいくつもあり、島内を網羅していました。

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南大東村立ふるさと文化センターに保存されている蒸気機関車(2020年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 戦争で線路などに大きな被害が出ましたが、製糖メーカーの大東糖業が戦後、鉄道輸送を再開。畑や製糖工場、港を結ぶ「シュガートレイン」が運行されました。機関車は蒸気、ガソリン、ディーゼルの3種類があったといいます。

 しかし、時代が下りサトウキビの運搬がトラックに取って代わると、1983(昭和58)年に鉄道輸送は廃止。線路などの設備は現在、一部が道路に埋もれるように残存しているのみです。また、線路だった箇所の一部は遊歩道として活用されています。

 なお、島の南西部にある南大東村立ふるさと文化センターには、かつて「シュガートレイン」として使われた蒸気機関車やディーゼル機関車、貨車などが保存されています。そこには木造の客車も置いてありますが、案内板によると、島民が移動手段としても利用していたとのことです。

【了】

【写真】踏切を発見 道路と交差する廃線跡

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